Vook、みずほキャピタル、フィンテック グローバル、個人投資家から総額2億円の資金調達

映像クリエイターの学び・仕事・繋がりをサポートする Vookは、3月1日、みずほキャピタル、フィンテック グローバルほか個人投資家を引受先とした第三者割当増資により、総額2億円の資金調達を実施したことを発表した。

調達した資金は、映像スクール『Vook School』におけるメタバースコース等の新カリキュラム開発、Vook独自の映像クリエイターデータベースの構築、データ活用によるマーケティング強化、人材採用等に活用していく予定。今後、メタバースをはじめとした新技術の映像制作に対応するサービス展開をさらに加速していく。

 
■株式会社 Vook 代表取締役 CEO 岡本 俊太郎氏のコメント
2012 年に創業し、Vook は今年で 10 周年を迎えました。各投資家の皆様からポテンシャルを評価され、今回の資金調達に至ったことを大変嬉しく思います。

2016 年にスタートした『Vook』は、動画、CG、VR などに特化した機能拡張とアップデートを重ね、今では月間30 万人が利用する国内最大級の映像制作 Tips サイトに成長しました。最近では AI を活用した動画制作サービスも話題になっていますが、現場ではユニークかつ新規性のあるコンテンツが求められていることが多く、撮影など人が介入する映像制作のニーズは今後さらに伸びることが予想されます。

Vook は、日本の映像クリエイターが世界で活躍できる環境を創出するために「人材育成」が重要だと考えています。映像制作者の多くは社会に出てから現場で学び、クリエイター同士が最新の知識やノウハウを共有する場も少なく、スキルアップは個々の独学に委ねられているのが現状です。また、映像制作や CG 制作のデジタル化により、エントリーのハードルは下がりましたが、知識や情報の体系化が追いついているとは言えません。新しい技術や映像に関わる市場が次々に生まれていることから、既存の教育機関でも授業のカリキュラムや講師が一定の技術レベルに達していないと学ぶスピードも遅くなります。

そのような課題を解決するため、2021 年 11 月に映像スクール『Vook School』を開校しました。第一弾として開講したビデオグラファーコースでは、既に全国から問い合わせがあり、首都圏以外の受講生も増えている状況です。あわせて、映像クリエイターのキャリア構築や多様な働き方に対応できるよう、映像制作者に特化した人材紹介事業『Vook キャリア』もサービス拡充を進めています。

今後はメタバース等の新技術に対応したコースを新設することに加え、企業と映像クリエイターをつなぐハブとなり、『Vook』の持つメディア機能を核として時代に即したクリエイターを生み育てるエコシステムを構築していく予定です。今回の資金調達を機に、映像クリエイターが育ち、日本のコンテンツ産業を活性化させていくためのさらなる事業加速を行っていきます。