KDDIとソニー、「5G SA ゲームストリーミング」の技術検証…屋外のスマホで遠隔地のPS4・PS5の安定プレイが可能に
KDDI<9433>は、この日(3月25日)、ソニーと共同で、「5G SA ゲームストリーミング」の技術検証を3月23日に東京国際フォーラムで実施したと発表した。当日は屋外で、Xperiaスマートフォンと遠隔地に設置したプレイステーション4・プレイステーション5を5Gスタンドアローン(5G SA)でつなぎ、ゲーム操作のデモンストレーションを行った。ゲームストリーミング専用スライスに接続したスマートフォンは、通常スライスに接続したものと比べ、高度なグラフィックを用いたプレイステーションのゲームをスムーズに安定してプレイできることを確認できたという。
自宅外からスマートフォンを使って自宅にあるゲームをプレイするゲームストリーミングを行う場合、現状ではLTEを利用する必要がある。その際、LTEの回線が混雑していると高精細なグラフィックや動きの激しいゲームをスムーズにプレイすることができない。そこで、5GSAのネットワークスライシング技術を活用することで、ゲームストリーミング用スライスに接続し、屋外でも高精細なゲームを安定したプレイで楽しめる環境を実現したいと考えたそうだ。
ネットワークスライシングとは、ネットワークの各種リソースを論理的に分割し、さまざまなユースケースに応じて独立したネットワークを構築する技術。サービスごとに専用スライスを用意することで性能がカスタマイズしたオーダーメイドのネットワークを構築することが可能になる。
ゲームストリーミング専用スライスを用意することにより、たとえば、対戦型ゲームでは回線の混雑状況に左右されずにスムーズで安定的なゲーム体験を実現する。また、RPGやオープンワールド型のゲームでは時間限定のクエストや友だちとの協力プレイ、隙間時間でのレベル上げなどを、場所に縛られず高精細なゲームグラフィックで楽しめる。
ほかにも、オンライン授業に活用することで生徒が大人数でも双方向で円滑にコミュニケーションできたり、遠隔診療で高精細な映像をリアルタイムに確認できたりするようになるなど、今後より一層身近なサービス・シーンにこの技術が溶け込んでいくと考えているそうだ。
会社情報
- 会社名
- KDDI株式会社
- 設立
- 1984年6月
- 代表者
- 代表取締役会長 田中 孝司/代表取締役社長 髙橋 誠/代表取締役執行役員副社長 村本 伸一
- 決算期
- 3月
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9433
会社情報
- 会社名
- ソニーグループ株式会社
- 設立
- 1946年5月
- 代表者
- 代表執行役会長CEO 吉田 憲一郎/代表執行役社長COO兼CFO 十時 裕樹
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高及び金融ビジネス収入13兆207億6800万円、営業利益1兆2088億3100万円、税引前利益1兆2686億6200万円、最終利益9705億7300万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 6758