ゲーム/メタバース向けのNFTマーケットの「Fractal」、3500万ドル(42億円)の資金調達



ゲーム/メタバース向けのNFTマーケット「Fractal」を提供するFractalは、4月1日(米国時間)、シードラウンドにおいて3500万ドル(42億円)の資金調達を行ったと発表した。

ラウンドを主導したのは、暗号資産・ブロックチェーン特化VCであるParadigmとMulticoin Capitalで、Solana Labs、 Animoca、Coinbase Ventures、Play Ventures、Position Ventures、Zynga創業者Mark Pincusらが参加している。また今回のParadigmのMatt Huang氏が、同社の取締役に就任する予定だという。

*他、Crossover, Shrug Capital, TerraForm CEO Do Kwon, Tim Ferriss, Rampの創業者、他多数の著名人が参加。

FractalはTwitchの共同創業者であるジャスティン・カン氏が創業した。Fractal上では、ゲーム会社が直接マーケットプレイス上で販売するプライマリマーケットと、P2Pトレーディング用のセカンダリマーケットがあり、プレイヤーはゲーム用NFTを購入や販売ができる。

Solana上で動作するPlay to Earnゲームの『Tiny Colony』は、同プラットフォーム上で商品を販売、既に200万ドル(2億4000万円)以上を集めたようだ。

同社は、『FIFA』や『Fortnite』のような大ヒット作がデジタルアイテムの販売で数百億円を稼いだように、デジタル、ゲーム内資産の販売は近年、巨大産業となっていると説明。現在は、より多くのゲームがパブリックブロックチェーンを使って仮想アイテム化し、所有や転売できるように移行している状況だという。

さらにゲーミングNFTは、NFTの中で最も急速に成長しているカテゴリーであり、3月にはゲーミングNFTを保有するアクティブな暗号ウォレットが100万を突破した状況とのこと。そんな背景のもと、同社は調達した資金の用途として、GameFiエコシステムの成長のために充当。より具体的にはエンジニアチームの強化に注力するとコメントしている。


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