ゲームエイジ総研は、エイプリルフール施策として配信された、『プリンセスコネクト!Re:Dive』の番外作品である、『プリコネ!グランドマスターズ』の動向をマーケティングデータサービス「iGage(アイゲージ)」などを使った調査結果を発表した。
<以下、プレスリリースより>
■エイプリルフール企画として1週間限定で配信された『プリコネ!グランドマスターズ』
『プリコネ!グランドマスターズ』とは、Cygamesより配信されているアニメRPG『プリンセスコネクト!Re:Dive』のエイプリルフール企画として4月1日から4月8日までの1週間限定で配信・運営が行われたモバイルゲームタイトルです。
2Dイラストがメインとなっている『プリンセスコネクト!Re:Dive』とは異なり、『プリコネ!グランドマスターズ』では3Dグラフィックが用いられており、ゲームシステムも大きく異なっています。プレイヤー8人で行う、生き残りをかけたオンラインバトルとなっており、盤上に自動で戦闘を行うユニットを配置し、勝敗に応じた報酬を使い最後のプレイヤーになるまで勝負を繰り返すゲームとなっています。
■初日のアクティブユーザー数は12万人
はじめにアクティブユーザー数の推移を見ていきます。
リリース初日である4月1日のアクティブユーザー数は12.02万人、その後減少していき、4月5日以降は3万人程度で推移しています。【グラフ①】
リリース開始日が金曜日であったこともあり、1~3日のアクティブユーザー数が比較的多くなっています。
続いて最もアクティブユーザー数の多かった4月1日の時間別のアクティブユーザー数の推移を見ていきます。
まず午前0時台に2.42万人を記録しました。3月31日からカウントダウンサイトがオープンしており、配信開始されて間もなく話題となったことで、ゲームプレイはまだできない状態でありながらも、多くのユーザーがダウンロードしたことがわかります。
最も多くのアクティブユーザーを記録したのは12時台の3.34万人です。ダウンロード開始から半日が経過したところですが、12時からゲームプレイが可能になったので、いち早くプレイしたいというユーザーがこの時を待っていたのでしょう。【グラフ➁】
■『プリンセスコネクト!Re:Dive』をプレイしていないユーザーが約3割
次に、他のアプリとの同時プレイ率を見てみます。
最も同時プレイ率が高いのは、やはり『プリンセスコネクト!Re:Dive』で、71.8%でした。【表①】
ゲームシステムが異なるにも関わらず、7割以上の『プリンセスコネクト!Re:Dive』ユーザーがプレイしたのは、IP自体への興味・関心や、愛情の強さによるもので、限られた時間ではあるもののプリンセスコネクトの世界を存分に楽しみたいという気持ちの表れといえるでしょう。
一方で、『プリンセスコネクト!Re:Dive』の番外作品であるものの、約3割は『プリンセスコネクト!Re:Dive』ユーザーではなく、『ウマ娘 プリティーダービー』や『Fate/Grand Order』など、他のゲームをプレイしているユーザーであったことがわかります。
それではどのようなユーザーがプレイしていたのでしょうか。
両アプリのユーザー構成を比較してみたところ、ユーザー構成は似ているものの、『プリコネ!グランドマスターズ』は『プリンセスコネクト!Re:Dive』と比較し10代、20代のユーザー構成が高くなっています。【グラフ③】
告知の段階から話題となり、Twitterのトレンドにも入ったことで認知が広がり、それが若年層のプレイに繋がったと考えられます。
エイプリルフールのイベントとして、1週間限定で配信された『プリコネ!グランドマスターズ』ですが、初日Dailyアクティブユーザー数が12万人を超えるなど、多くのユーザーにリーチし、YouTube上やSNS上で大きな話題を呼んだ非常に興味深い事例となりました。
プレイした約3割は『プリンセスコネクト!Re:Dive』をプレイしていないユーザーということからも、キャラクタービジュアルや世界観、ゲームシステムなどは異なっていても、新たに同IPに若年層ユーザーが触れるきっかけになったのではないでしょうか。
エイプリルフールに行われるイベントは殆どが同じ日に集中して行われるため、どのアプリも話題性醸成のために手間暇をかけ、趣向を凝らしたものが増えてきたように感じられます。また、ユーザーから見たエイプリルフールイベントの存在感や期待感も大きくなっているため、今後もよりアイデアに富んだ企画が求められていくでしょう。
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