東映アニメ、2022年3月期決算は過去最高を達成 国内外で映像配信権が販売好調 海外向けゲーム化権・商品化権も伸長

東映アニメーション<4816>は、この日(5月12日)、2022年3月通期の連結決算を発表し、売上高570億2000万円(前の期比10.5%増)、営業利益181億0700万円(同16.8%増)、経常利益188億2200万円(同17.3%増)、最終利益128億2000万円(同15.8%増)と、売上高、利益ともに最高業績を達成した。

・売上高:570億2000万円(同10.5%増)
・営業利益:181億0700万円(同16.8%増)
・経常利益:188億2200万円(同17.3%増)
・最終利益:128億2000万円(同15.8%増)

同社では、国内外での映像配信権の販売が大きく伸びたほか、収益性の高い海外のゲーム化権・商品化権も好調に稼働したことが主な要因としている。

①映像製作・販売事業
収益性の高い配信事業の売上が増加したことにより、売上高は207億6900万円(前の期比5.1%増)、セグメント利益は57億5300万円(同19.9%増)と増収増益となった。

劇場アニメ部門では、2021年3月に「映画ヒーリングっど プリキュア」、6月に「ジャーニー」、8月に「東映まんがまつり」、10月に「映画トロピカル~ジュ!プリキュア」、2022年3月に「映画おしりたんていシリアーティ」を公開した。前の期と比較して劇場公開本数が減ったことや、コロナ禍による影響から、大幅な減収となった。

テレビアニメ部門では、「ドラゴンクエストダイの大冒険」、「ワンピース」、「トロピカル~ジュ!プリキュア」(2022年2月より「デリシャスパーティ プリキュア」)、「デジモンアドベンチャー:」、「ワールドトリガー」、「デジモンゴーストゲーム」、「ふしぎ駄菓子屋銭天堂」、「おしりたんてい」の8作品を放映した。放映本数が増えたこと等により、前の期と比較して大幅な増収となった。

コンテンツ部門では、前の期好調に稼働した劇場版「ONE PIECE STAMPEDE」のブルーレイ・DVDの反動減により、大幅な減収となった。

海外映像部門では、アジア向け映像配信権販売が好調に稼働したものの、前の期にあったサウジアラビア向け劇場作品納品の反動減等から、ほぼ横ばいとなった。

その他部門では、国内の映像配信権販売が好調に稼働したことから、前の期と比較して大幅な増収となった。


②版権事業
売上高は329億9500万円(前の期比13.8%増)、セグメント利益は159億5700万円(同11.9%増)と大幅な増収増益となった。

国内版権部門では、「ワンピース」等の商品化権販売が好調に稼働したものの、「ドラゴンボール」シリーズのゲーム化権販売が前の期の勢いには至らなかったこと等から、減収となった。

海外版権部門では、「ドラゴンボール」シリーズや「ワンピース」のゲーム化権販売に加え、「ドラゴンボール」シリーズや「ワンピース」、「デジモンアドベンチャー」シリーズの商品化権販売が好調に稼働したことから、大幅な増収となった。


③商品販売事業
売上高は22億3100万円(前の期比9.5%減)、セグメント損失は1億8900万円(前の期は1億8300万円のセグメント損失)と減収減益となった。「ワールドトリガー」のショップ事業が好調に稼働したものの、コロナ禍の影響の長期化に加え、前の期稼働した「美少女戦士セーラームーンEternal」の劇場公開に向けたタイアップ・キャンペーン向けノベルティグッズ等の販売の反動減等から、減収となった。


④その他事業
売上高は11億400万円(前の期比147.2%増)、セグメント損失は2億5300万円(前の期は、1億9100万円のセグメント損失)と増収減益となった。催事イベントやキャラクターショー等を展開した。「プリキュア」シリーズや「ワールドトリガー」の催ことが好調に稼働し、大幅な増収となったが、コロナ禍の影響の長期化による複数の催事イベントの規模縮小により、全体の収益性は低下した。




■2023年3月通期の見通し
2023年3月期の業績は、売上高700億円(前期比22.8%増)、営業利益183億円(同1.1%増)、経常利益189億円(同0.4%増)、最終利益135億円(同5.3%増)、EPS330.08円を見込む。

・売上高:700億円(同22.8%増)
・営業利益:183億円(同1.1%増)
・経常利益:189億円(同0.4%増)
・最終利益:135億円(同5.3%増)
・EPS:330.08円

「ドラゴンボール」シリーズ、「ワンピース」、「プリキュア」シリーズといった主力作品群からの安定的な収益の確保・拡大を図るとともに、海外事業に引き続き注力する。併せて、同社の多彩なライブラリー作品群、そして今後創作する新作品/新作話からなる魅力的、かつインパクトのある「IP(=intellectual property)」を事業戦略の軸とし、持続的な成長と中長期的な企業価値向上を図るとともに、世界に冠たる「東映アニメーションブランド」の確立を目指す。

TVアニメ作品では、「ドラゴンクエストダイの大冒険」、「ワンピース」、「デリシャスパーティ プリキュア」、「デジモンゴーストゲーム」、「ふしぎ駄菓子屋銭天堂」、「おしりたんてい」、「ミラキュラスレディバグ&シャノワール」を放映する。

劇場アニメ作品は、「ドラゴンボール超スーパーヒーロー」(6月11日公開予定)、「ONE PIECE FILM RED」(8月6日公開予定)、「SLAM DUNK スラムダンク(タイトル未定)」(2022年秋公開予定)といった大型作品を含め、「映画デリシャスパーティ プリキュア」(2022秋公開予定)、新作「映画おしりたんてい」(公開時期未定)を製作・公開予定。
複数の大型作品の劇場公開が予定されており、版権事業を始めとする各事業への相乗効果が見込まれている。一方、大型映画等、製作本数が増えるため、製作原価が増加し利益率は従来比で低下する見込み。

東映アニメーション株式会社
http://corp.toei-anim.co.jp/

会社情報

会社名
東映アニメーション株式会社
設立
1948年1月
代表者
代表取締役社長 高木 勝裕
決算期
3月
直近業績
売上高515億9500万円、営業利益155億300万円、経常利益160億4000万円、最終利益110億6700万円(2021年3月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
4816
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