サイバーステップ、佐藤社長の資産管理会社などを割当先とした第三者割当による新株発行を実施…約4.4億円を調達して新作プロモや成長戦略などに充当
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サイバーステップ<3810>は、5月27日、代表取締役社長の佐藤類氏の資産管理会社ロードランナーのほか、Blue RockとAsset Management Suiteを割当先とした第三者割当による新株式の発行を実施することを発表した。
発行新株式数は98万6841株で、発行価額は1株につき456円。払込期日は6月14日。これにより、サイバーステップは、差引手取概算額4億4649万9496円を調達する予定だ。
同社グループは、これまで第35回および第36回新株予約権の第三者割当による資金調達を進めてきた。しかし、第36回新株予約権は既に行使完了となっているものの、第35回新株予約権は当初想定していた調達額および行使のペースを下回る状況となっている。
一方で、「トレバ」の抜本的な見直しによる収益の改善を進めるとともに、それに続く収益の柱となる新規サービスタイトルのリリースや同社グループがこれまでに培った経験や技術力を活用した新規プロジェクトの発足による早期の収益性の向上が必要な状況にあるが、同社グループは直近業績で損失計上が続いており、本株式の発行により調達する資金を原資と
して、収益貢献へ繋がる各事業戦略に必要な資金投下を進めることが今後の同社のさらなる成長および企業価値の向上に資することが期待されると判断したという。なお、調達資金の具体的な使途は以下のとおり。
①既存事業「オンラインクレーンゲーム・トレバ」の収益性の強化のための事業所の撤退に伴う原状回復費用などに4000万円(2022年6月~11月)
②新規タイトルのプロモーション費用に2億8000万円(2022年6月~9月)
③新規プロジェクトの発足に係る人件費および諸経費に1億2600万円(2022年6月~11月)また、新規プロジェクトについては、以下のような成長戦略を進めていくとしている。
①「オンラインクレーンゲーム・トレバ」に続く遠隔操作の技術を用いたアプリケーション開発によるリモートエンターテイメント第2弾のリリース
②NFTゲームの新規開発及びリリース
③サブスクリプションモデルによるゲームサービス
④仮想空間でのデジタルコンテンツの取り扱いやイベント開催等の実施を進めていくメタバース事業
⑤「オンラインクレーンゲーム・トレバ」の経験及びインフラを活用し、新規オンラインクレーンゲームの立ち上げ及び運営をサポートするアドバイザリー事業の立ち上げなお、今回の資金調達によるサイバーステップの2023年5月期の業績に与える影響は、軽微としている。
会社情報
- 会社名
- サイバーステップ株式会社
- 設立
- 2000年4月
- 代表者
- 代表取締役社長 佐藤 類
- 決算期
- 5月
- 直近業績
- 売上高29億8600万円、営業損益14億5500万円の赤字、経常損益15億2000万円の赤字、最終損益14億5800万円の赤字(2024年5月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3810