猿楽庁がダウンロード版ゲーム購入動向の調査を実施 1,000円以下のタイトル購入割合は少数 Switchはユーザー層問わず需要増加

CRESTのチューニング・検証事業を担う猿楽庁は、2021年~2022年のダウンロード版ゲームの市場を独自の視点で振り返るべく、 ダウンロード版ゲーム購入動向調査(以下「本調査」)を2022年5月に実施した。

本調査では2021年5月~2022年4月に家庭用ゲーム機またはPCにてダウンロード版ゲームを購入した実績のある全国20代~60代までの男女800名をモニターとして抽出。 今回から前編、 後編に分けて、 本調査の結果に基づいた分析・考察が発表される。 前編は「ダウンロード版ゲームを購入するユーザーの基本属性」。

<以下、プレスリリースより>

本リリースのポイント
・ライト/ミドル/コア層ともに利用しているハードの割合は「Nintendo Switch」が50%以上
・購入するゲームの価格帯において1,000円以下のタイトル購入率は少数
・好んで購入するゲームジャンルは「RPG」「アクション」としっかり遊び込めるジャンルが多くの割合を占めた

調査概要
調査目的:ダウンロード版ゲーム市場における購入にまつわるユーザー調査
調査対象:2021年5月~2022年4月に家庭用ゲーム機またはPCにてダウンロード版ゲームを購入した実績のある全国20代~60代の男女800人
調査方法:インターネット調査
調査時期:2022年5月20日~2022年5月23日
有効回答者数:800人

回答者属性について

「2021年5月~2022年4月にダウンロード版ゲームを購入したことがある」
「家庭用ゲーム機(プレイステーション/ニンテンドースイッチ/Xboxなど)、 またはPC(Windows/Mac)でゲームをダウンロード購入している」

上記2つの条件に該当する20代から60代の全国800人の男女をモニターとして抽出し、 アンケートを実施しました。

本調査では1ヶ月あたりのダウンロード購入金額において、 3,000円以下を「ライト層」、 3,001円~5,000円を「ミドル層」、 10,001円以上を「コア層」と3つの層に分類。 その結果、 最も割合が多い層はライト層で全回答者の59%を占めています。

ダウンロード版ゲームを遊んでいるハード

現行ハードではNintendo Switchの普及率は高く、 次いでPlayStationプラットフォームという現状が影響された結果と見えます。 加えてNintendo Switchではインディーズタイトルが増加傾向にあり、 バラエティに富んだタイトルラインナップが、 ユーザー層問わず需要がある、 という結果につながっていると考えられます。

PlayStationやXboxプラットフォームでもインディーズを含めたダウンロード版ゲームのタイトル数は少なくなく、 よりゲーマー向けのタイトルがラインナップされる傾向にあります。 そのため、 月に多くの金額をダウンロード版ゲーム購入にあてているミドル/コア層にとっては、 魅力のあるプラットフォームになっており、 ハードの普及割合以上にPlayStationやXboxプラットフォームの回答が多くなった結果に繋がったと言えそうです。

この結果を踏まえるとやはりNintendo Switchでの展開は広いユーザー層にアピールできる場となりそうです。 とはいえタイトルラインナップの多いハードでもあり、 競合は増えることから、 販売者にとってアピールの工夫は必要になりそうです。 よりゲーム好き向けのタイトルであれば、 PlayStationやXboxプラットフォームへの展開がしっかり刺さるという結果とも言えます。

購入するゲームの価格帯

各層の最も多かった価格帯は、 ライト層が「1,001~3,000円」(30.2%)、 ミドル層は「3,001~5,000円」(42.3%)、 そしてコア層は「5,001~10,000円」でした。

Nintendo Switchで販売されているタイトルは低価格帯のものが多い傾向にあり、 前項のアンケート結果での「ライト層でのNintendo Switch需要の高さ」が、 そのままライト層がよく購入する価格帯の結果につながっていると推察できます。

一方で1,000円以下の価格帯はあまり購入されていない傾向が見えました。 ちょっとした時間で手軽にプレイできるような低価格ゲームは、 無料タイトル含めスマートフォンで非常に多くのタイトルがリリースされています。 そのため、 家庭用ゲーム機やPCでゲームをプレイするのであれば、 「やはりしっかり遊び込めるものを選びたい」という心理が、 この結果につながったものと考えられそうです。

好んで購入するゲームジャンル

すべての層に共通して「RPG」「アクション」を好んで購入する割合が高い傾向にあるようです。 「購入するゲームの価格帯」の考察を踏まえると、 「RPG」に人気が集まっている背景にはしっかり遊び込めるという理由が大きいといえるでしょう。 「アクション」に関しても「RPG」同様にしっかり遊べるゲームジャンルとして認識されていると考えられます。

「リズムアクション」「レース」「STG」「パズル」はジャンルとしてのタイトル数は少なくないものの、 モバイルゲームで多くリリースされ手軽にプレイできるジャンルであることから、 家庭用ゲーム機やPCで購入するものとしては数字が伸びなかったと言えそうです。

本調査のレポート全容について
後編テーマ「ダウンロード版ゲームの購入理由」は近日中に公開予定です。
後編テーマの分析・考察公開後、 本調査のレポート全容のダウンロード資料をご案内予定です。 詳細は後編テーマのリリース内をご覧ください。

株式会社HIKE(ハイク)
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会社名
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設立
2018年3月
代表者
代表取締役 三上 政高
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