サイバーエージェント、第3四半期のABEMA売上高は過去最高 天心vs武尊のPPV大反響 WINTICKETも「強みを存分に発揮」 W杯に向けて全社で準備中
サイバーエージェント<4751>は、この日(7月27日)、第3四半期(22年4-6月)の決算発表で、インターネットテレビ局「ABEMA」を展開するメディア事業の売上高が前年同期比48.2%増の295億円と大きく伸びたことを明らかにした。引き続き四半期ベースの過去最高を更新した。
収益の伸びをけん引したのは、ペイパービューと周辺事業だ。ペイパービューについては、那須川天心選手と武尊選手による格闘技ドリームマッチ「THE MATCH 2022」の貢献をあげた。
試合のペイパービューのチケットは5500円だったが、50万枚超を発売するなど、リアルイベントでは考えられない規模のセールスを記録した。藤田晋社長は「実質的に独占中継となり、反響を呼んだ。自分たちで調べた限りだが、国内歴代1位の販売記録だ」とコメント。
さらに、周辺事業も引き続き伸びた。公営ギャンブルの券売を行う「WINTICKET」の取扱高が735億円と引き続き拡大した。公営ギャンブルの券売がオンラインに移行したことが追い風になっているという。競輪の市場規模もオンラインへの移行で大きく伸びた。
藤田社長は「『WINTICKET』は、自分たちでゼロから立ち上げたサービスだが、市場シェア34%まで拡大することができた。当社の技術力と運営力、そしてABEMAという放送を持つ強みを存分に発揮できたのではないか」と述べた。
急速に成長する「ABEMA」に関して、気になるのは黒字化のタイミングだが、「すぐに黒字にしようとは考えていない」という。目下、11月のサッカー・ワールドカップに向けて全社で準備するなど、積極投資を続けている真っ只中で、十分な規模まで拡大を目指していく考え。
会社情報
- 会社名
- 株式会社サイバーエージェント
- 設立
- 1998年3月
- 代表者
- 代表取締役 藤田 晋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4751