コインチェックの22年3月期の決算は最終利益97億9600万円と減益 続く23年1Qは厳しい市況の影響を大きく受ける



暗号資産取引所の運営などを行うマネックスグループ<8698>のコインチェックの2022年3月期(第10期)の決算は、営業収益285億800万円(前の期比36.9%増)、営業利益138億円2000万円(同0.3%増)、経常利益138億7700万円(同0.1%増)、最終利益97億9600万円(同4.9%減)となった。

・営業収益285億800万円(前の期比36.9%増)
・営業利益138億円2000万円(同0.3%増)
・経常利益138億7700万円(同0.1%増)
・最終利益97億9600万円(同4.9%減)

営業収益285億0800万円のうち暗号資産売買等損益が260億4400万円と90%以上を占めている。

一方でマネックスグループによると、コインチェック(クリプトアセット事業セグメント)2023年3月期第1四半期においては、

・トレーディング収益23億4300万円(前年同期比80.7%減)
・営業収益31億9100万円(同74.9%減)
・最終利益4億1500万円(同95.4%減)

といずれも大幅に減少した。背景には

・各国の金融引き締めが加速したことで株式市場とともに市場が下落
・ロシア・ウクライナ戦争の長期化や中国のゼロコロナ政策などの影響による歴史的なインフレ
・米国では数十年ぶりの大幅利上げ

などにより暗号資産はリスクアセットとして大きく売られたことにある。

また

・5月の無担保型ステーブルコインのテラUSDの騒動
・NFT人気コレクションを狙ったフィッシング詐欺

などクリプト市況悪化の影響を受けている。







なおコインチェックグループ(CCG)は、上場準備手続きを推進している最中だ。具体的にはナスダックに上場しているThunder Bridge Capital Partners IV, Inc.(THCP)と合併し、 CCGは2022年内のナスダック上場を目指すという内容となる。

同社は暗号資産取引所「コインチェック」やNFTマーケットプレイス「Coincheck NFT(β版)」、株主総会をオンライン化サービス「Sharely」の運営などを行っている。

またThe Sandbox上でメタバース上で都市開発を行うなど同分野へも積極的に取り組んでいる。

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