フィールズ、『シン・ウルトラマン』の大ヒットで円谷プロの事業収入が大きく伸びたと発表 「世代を超えて広く愛されていることを改めて認識」 中国での収益は3倍を超える伸びに
フィールズ<2767>は、この日(8月5日)、第1四半期(22年4~6月)の決算発表を行い、円谷プロダクションの事業収入が大きく伸びたことを明らかにした。国内MD・ライセンス収入が前年同期比52.3%増の4億9500万円、海外MD・ライセンス収入が同206.3%増の8億5300万円、映像収入が同139.3%増の5億2500万円だった。
同社では、日本で公開された映画『シン・ウルトラマン』が興行収入43億円を超える大ヒットを記録し、国内MD・ライセンス収入と映像事業が好調に推移した、としている。海外においては中国におけるライセンシーの拡大を背景にフィギュアなど玩具やカードゲーム等が引き続き伸長した。
同社では「『ウルトラマン』という存在が、世代を超えて日本のみならず世界の多くのファンに広く末永く愛され、稀有なブランド価値をますます高めていることを、改めて再認識させられました。」としている。
また、中国での『ウルトラマン』の人気ぶりについても報告している。上海に開設した中国政府公認娯楽施設内の「ウルトラマンエリア」が爆発的な人気を博し、「イベントのたびに立錐の余地もないほどの集客」を実現。中国での事業収入は、前年同期2億円から7億4000万円へと3倍を超える伸びとなった。
なお、パチンコ・パチスロ事業が減収減益となったため、同社全体の業績は、売上高82億4300万円(同64.1%減)、営業利益1億8600万円(同50.8%減)、経常利益2億9100万円(同48.0%減)、最終損失2億0900万円(前年同期は3億3800万円の利益)だった。
パチンコ・パチスロ事業では、第2四半期納品予定パチンコ3機種、パチスロ1機種も予定台数が完売しているほか、下期においてもパチンコ4機種、パチスロ5機種を発売する計画で、第2四半期以降に収益が伸びてくる見通しだという。第1四半期はパチスロ1機種を発売したのみだった。
会社情報
- 会社名
- 円谷フィールズホールディングス株式会社
- 設立
- 1988年6月
- 代表者
- 代表取締役社長 グループ最高経営責任者 山本 英俊
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1419億2300万円、営業利益118億2700万円、経常利益129億4700万円、最終利益115億5100万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 2767
会社情報
- 会社名
- 円谷プロダクション