フィールズ、第1四半期(4~6月)決算は売上高64.1%減、営業益50.7%減に パチンコ・パチスロ事業の出荷計画が第2四半期以降に集中で
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フィールズ<2767>は、8月5日、2023年3月期の第1四半期(4~6月)の連結決算を発表、前年同期比で大幅な減収減益となった。
ただし、好調なコンテンツ&デジタル事業と戦略的なパチンコ・パチスロ事業の販売計画を背景に、期初の会社計画に対して順調に進捗しているという。
売上高82億4300万円(前年同期比64.1%減)
営業利益1億8600万円(同50.7%減)
経常利益2億9100万円(同47.9%減)
最終損益2億900万円の赤字(前年同期3億3800万円の黒字)各セグメントごとの状況は以下のとおり。
①コンテンツ&デジタル事業(国内市場)
5月に日本で公開した映画「シン・ウルトラマン」が、現時点までに既に興行収入43億円を超える大ヒットとなり、コロナ禍による「巣ごもり」などによる一時的な「映画不況」を吹き飛ばす快挙となった。②コンテンツ&デジタル事業(海外市場)
中国では、上海に開設した中国政府公認娯楽施設内の「ウルトラマンエリア」が爆発的な人気を博した。こうした機運はカードゲームやフィギュアなど関連商品の拡販にまで及び、中国市場においての事業収入は、前年同期売上の約2億円から約7.4億円へと3倍を超える急速な成長が続いた。③パチンコ・パチスロ事業
パチンコ市場では、2022年1月末を以って旧規則機が市場から全て撤去されたことで、ユーザーに対して適度な消費金額で楽しめるハード・ソフトともども高品質な機種群を、安定的かつ持続的に提供していく新たなステージに入った。同社が昨年投入したパチンコ「エヴァンゲリオン」シリーズを筆頭に前期販売の人気パチンコ機が中心となり、ホールにおけるパチンコの稼働は前期比6.1%増と大幅に改善している。一方で、パチスロにおいては同社が第1四半期に納品開始した「パチスロ犬夜叉」がパチスロ新時代の幕開けにふさわしいとの前向きな評価を得た。この結果を受け、6.0号機が登場した2018年より停滞を続けるホールのパチスロへの投資意欲がポジティブ志向へ転換し、約4年ぶりに上昇トレンドに転じた。
なお、パチンコ・パチスロ事業では、2023年3月期にパチンコ7機種、パチスロ7機種の販売を計画し、上半期にパチンコ3機種、パチスロ2機種を納品する予定。うち第1四半期には上記の「パチスロ犬夜叉」1機種のみが納品された形となっている。
■通期見通しは変更なし
2023年3月期通期の連結業績予想については、従来予想から変更なく、以下のとおり。売上高980億円(前期比3.3%増)
営業利益40億円(同16.1%増)
経常利益40億円(同10.1%増)
最終利益30億円(同21.4%増)
会社情報
- 会社名
- 円谷フィールズホールディングス株式会社
- 設立
- 1988年6月
- 代表者
- 代表取締役社長 グループ最高経営責任者 山本 英俊
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1419億2300万円、営業利益118億2700万円、経常利益129億4700万円、最終利益115億5100万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 2767