オルトプラス、第3四半期(10~6月)決算は6億円の営業赤字を計上 運営ゲームタイトルの課金収入減少が続く 採算改善が見込めないタイトルは終了へ
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オルトプラス<3672>は、8月12日、2022年9月期の第3四半期累計(10~6月)の連結決算を発表、ゲームの受託開発案件が増加するとともに、人材派遣および業務委託が増加したものの、既存の運営ゲームタイトルの課金収入が減少したことから、全体の売上の落ち込みをカバーするには至らず減収となった。
また、利益面では、関係会社に対する長期貸付金の評価の結果、債権の貸倒れの損失に備えるため、回収不能見込額を見積り、持分法による投資損失4400万円を営業外費用に計上したことも赤字拡大につながった。
なお、今期の第1四半期より、「収益認識会計基準」を適用しているため、前年同期との比較はない。
売上高46億2300万円(前年同期56億1800万円)
営業損益6億400万円の赤字(同3億5500万円の赤字)
経常損益5億4800万円の赤字(同2億300万円の赤字)
最終損益5億7000万円の赤字(同2億4200万円の赤字)ゲーム事業では、第3四半期末時点では、前四半期末と同じ10タイトル(自社パブリッシングタイトル7、運営受託タイトル3)を提供していたが、採算の悪化を受けて、既に告知していたとおり、運営タイトル1タイトルのサービスを終了した。引き続き、採算改善が見込めないタイトルについては、サービス終了などの対応を進めていく。
また、課金収入の減少やタイトル運営の終了により生じた運営人材については、主力のタイトルの運営人材として再配置するほか、受託開発や他社への業務受託に振り向けることで売上の確保と収益の安定化を図る方針だ。
開発中のゲームタイトルについては、開発費用の先行が続いているが、より良いサービスを提供できるように鋭意企画開発を進めている。
ゲーム支援事業では、国内ゲーム会社の底堅い人材需要が継続しており、今後の成長が十分に期待できることから、人材専門子会社の体制整備を進め、雇用形態・賃金水準や営業体制、情報管理体制など専門事業に見合った体制への切り替えを進めており、今後売上拡大と収益の確保を進めていく。
■2022年9月期見通しは引き続き非開示
なお、2022年9月期の業績見通しは非開示。主な事業領域であるソーシャルゲーム業界を取り巻く環境の変化が大きく、グループの業績が短期間で大きく変動する可能性があり、将来的な業績予測を合理的に算出することが困難となっているため、としている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社オルトプラス
- 設立
- 2010年5月
- 代表者
- 代表取締役CEO 石井 武
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高43億8700万円、営業損益5億5600万円の赤字、経常損益5億2200万円の赤字、最終損益4億2000万円の赤字(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3672