バーチャル美少女ねむ、「メタバースでのハラスメント」に関するアンケートを実施


スイスの人類学者「ミラ (リュドミラ・ブレディキナ)」とメタバース文化エバンジェリスト/VTuber「バーチャル美少女ねむ」は、9月5日より、「メタバースでのハラスメント」に関する大規模アンケート調査開始を発表した。

回答条件はハラスメント経験の有無を問わず、VRゴーグルを用いてソーシャルVRをプレイしているユーザーを対象としている。各種VR関係団体や企業が「公式サポーター」として情報拡散に協力し、広く回答協力を呼びかける。

メタバースがより自由で安全なものになるための議論を活性化させるため、レポートは無償で公開する予定という。


■大規模アンケート調査「メタバースでのハラスメント」
メタバース、それは性別・年齢・社会・地理的立場の垣根を越え、すべての人が集うことのできる場所だ。現在急速にユーザーが増えている一方で、一部メディアでは、挑発的な言動や中傷などのメタバースでのハラスメント問題が強調されているが、実際に現在のメタバースの世界で生きている住民の実態はどうなのだろうか。

複数のプラットフォーム・地域にわたる定量的な調査を行うことで、以下のような疑問を調査する。

1)ユーザーは実際にハラスメントに遭遇しているのか? その場合、どのようなハラスメントがあるのか?

2) ユーザーのジェンダーやセクシュアリティは安全性に影響を与えるか?

3) ユーザーはどのように迷惑行為に対処し、どの程度の影響を受けているのか?
メタバースで起こっている実態を可視化することで、私たち一人ひとりがより良い「メタバースマナー」について考え、メタバースでの生活がより自由で、より安全で、より楽しくなるきっかけになることを期待する。

・方法:日英バイリンガル対応した回答フォームによる公開アンケート方式。回答時間は約3~7分を想定。

・目的:本調査は、ソーシャルVRにおけるハラスメントに関するもの。メタバースがより自由で安全なものになるための議論を活性化させるため、調査結果は個人が特定されない形でレポートとして無償公開する。

・対象:VRヘッドマウントディスプレイを用いて、ソーシャルVR(VRChat、RecRoom、Neos VRなど) を直近1年以内に5回以上使ったユーザーで、英語もしくは日本 語話者の人。(デスクトップ・スマホからのみの利用者は今回は対象外)

・期間:2022年9月5~24日

・回答フォーム:https://forms.gle/U3a9hfWdWcto6qr28


■調査チーム : 研究ユニット「Nem x Mila」
「メタバースでのハラスメント」は、「バーチャル美少女ねむ」と「ミラ (リュドミラ・ブレディキナ)」による研究ユニット「Nem x Mila」による第3弾大規模調査プロジェクトである。2020年には「新型コロナはバーチャルコミュニケーションを加速したか」を発表。

昨年2021年にはメタバースでのユーザーの生活実態を明らかにするため、世界規模で行った大規模アンケートの回答1,200件を分析した「ソーシャルVR国勢調査2021」を無償公開。国際会議等で発表し、文化庁・四季報・各種新聞・テレビ番組でも参考データとして取り上げられるなど、大きな話題となった。

※参考:ソーシャルVR国勢調査2021
https://note.com/nemchan_nel/n/ne0ebf797984c

※参考:新型コロナはバーチャルコミュニケーションを加速したか(2020)
https://note.com/nemchan_nel/n/n37138daa9fb7