「AppsFlyer」と「LINE広告」がプライバシーに配慮した計測ツール「SKAdNetwork」で連携

AppsFlyer Japanは、10月5日、モバイル広告効果計測プラットフォーム「AppsFlyer」と「LINE広告」がプライバシーに配慮した計測ツール「SKAdNetwork(エスケーアドネットワーク)」において連携したことを発表した。これにより、LINE広告の広告主は、AppsFlyer管理画面でSKAdNetwork計測のレポートを閲覧でき、より正確な広告効果の測定が可能になる。

個人のプライバシー配慮の観点からモバイルアプリ市場では、Appleが昨年ユーザーの個人情報保護を目的としたATT(AppTrackingTransparency)フレームワークを導入した。これにより広告主は、広告識別ID「IDFA」の取得においてアプリごとにユーザーの許諾が必要となり、SKAdNetworkへの適応が必要となっている。SKAdNetworkでは、ユーザーのプライバシー保護においてメリットがある一方で、リアルタイムで広告キャンペーンを最適化することが難しいなど、広告主にとってはこれまでと比較して効果計測に制限が生まれているという。

AppsFlyerとLINE広告は以前からモバイル計測パートナー(MMP)として連携しており、LINE広告の広告主はAppsFlyer管理画面において、ユーザーがIDFAの取得に対して配信面アプリおよび広告主アプリの両方でATTポップアップをオプトインしている場合はIDマッチング、オプトアウトまたはIDマッチングができない場合はAppsFlyerが独自開発する確率論的モデリングによってアトリビューション計測することができる。

今回のSKAdNetwork連携が加わることによりLINE広告の広告主は、これまで通りの確率論的モデリングを含むモバイル計測パートナーの計測と、SKAdNetworkの計測のどちらを評価するか選択できる。SKAdNetworkの計測を選択した場合は、AppsFlyerが提供するSKAdNetworkのコンバージョンバリュー設定により、LINE広告の広告主はAppsFlyer管理画面で自社のKPIに沿って「収益」、「コンバージョン」、「エンゲージメント」「カスタム」の4つからコンバージョン値の計測ルールを選ぶことが可能になる。

渡辺エリナ氏(AppsFlyer Japanパートナーディベロップメント ディレクター)
「LINEは日本のみならず、特にアジア圏においても高い普及率を誇るアプリです。また、日本市場へ参入する多くの海外アプリ事業主がLINE広告への配信を検討するほど、メディアとしてとても高い評価もあります。このクオリティはAppsFlyerのパフォーマンスインデックスのランキングにも表れています。LINE広告とAppsFlyer間でSKAdNetworkへの連携が完了したことにより、AppsFlyer SDKを導入している全てのアプリ事業主や広告代理店は、LINE広告のSKAdNetworkデータをAppsFlyerプラットフォームでもSKAdNetworkに対応している他媒体と比較して効果を計測でき、より正確なマーケティングの意思決定が可能になります。AppsFlyerの『Conversion Studio』を活用することにより、ビジネスにとって必要なデータは何か、他チャネルと比べた場合の効果などを可視化できるのです。」

LINE株式会社
http://linecorp.com/

会社情報

会社名
LINE株式会社
設立
2019年12月
代表者
代表取締役社長 出澤 剛/代表取締役 慎 ジュンホ
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