電通、ブロックチェーン「Sui」開発のミステンラボへの出資 企業評価額は20億ドル(約2870億円)超


電通グループのコーポレート・ベンチャーキャピタル・ファンド「電通ベンチャーズ2号ファンド」は、web3のさらなる普及を目指して、ブロックチェーン「Sui(スイ)」を開発する米国の「Mysten Labs」(ミステンラボ)への出資を発表した。

ミステンラボは、Meta(旧Facebook)のブロックチェーン研究開発組織の元幹部と、Diemブロックチェーンとプログラミング言語Moveのリードエンジニアたちによって、2021年に創業。

ミステンラボの最初のプロダクトである「Sui」は、ゲームからソーシャルメディア、金融といった、幅広い領域におけるweb3の一層の普及を可能とするユーザー体験をクリエイター・開発者が構築できるよう、独自に設計されたプルーフ・オブ・ステークブロックチェーンとなる。

また、コンセンサスアルゴリズムとデータ構造における技術革新により、一取引あたりの運用コストを極めて低く抑えながら、アプリケーションに求められる処理能力とストレージの拡張を可能にする。

電通ベンチャーズと同時に、米国著名ベンチャーキャピタルのAndreessen Horowitz (アンドリーセン・ホロウィッツ、略称a16z)のweb3特化ファンドやFTX、Coinbaseといった世界的なweb3企業の投資部門など複数の投資家が出資しており、これにより、ミステンラボの今回シリーズBラウンドでの調達額は3億ドル(約430億円)となり、企業評価額は20億ドル(約2870億円)を超えた。