プロジェクト「路地を曲がれば」(ロジマガ)は、『路地を曲がれば~海峡の故郷~』をGoogle Play ストアで2022年10月30日にリリースした。こちらは10月14日にsteamでリリースしたゲームをスマホアプリ版として移植したものとなる。価格は520円。気になるiOS版については対応を検討しているそうだ。
本作は、ストリートビューとgoogle mapを利用してストーリーが進んでいくビジュアルノベルゲーム。序盤は指定した場所を巡るほぼ一本道のルートだが、中盤からは自由散策モードになり、函館の様々な名所を巡って自由にイベントを発生させていくことができる。
起こしたイベントや選択肢の選び方によってヒロインの好感度やフラグが発生し、それに応じてイベントの発生する地点が変化する。
選択肢を選ぶ際にはセーブボタンや確認ボタンなどのボタンが消失し、強制的に時間内に選択肢を選ぶ必要がある。時間切れという選択を選ぶこともできるが、多くの場合は悪い効果をもたらす。ある程度イベントを消化していくと、物語はクライマックスに向かう。
steam版では、システムの目新しさについての反応が多い一方、シナリオについても好評だったそうだ。完全オリジナルの30種類を超えるBGM、5名のイラストレーターによるイベントイラスト、実際に撮影した函館の風景などもアピールポイントだという。
あらすじ
小学校卒業以来会っていなかったヒロインからの手紙をきっかけに、主人公は故郷の地である函館へと旅行へ行く。少年時代を一緒に過ごした幼馴染の女性と故郷を巡り、かつての記憶を少しずつ取り戻していく。
そして旅の終着点で主人公を待っていたものとは……
ヒロインと思い出す数々のエピソードと怒涛のクライマックス
中盤以降のイベントは一つ一つが独立しており、ショートショートを読むような感じで読んでいくことができる。内容は主に主人公とヒロインたちが故郷の地である函館でともに過ごした思い出について。ちょっと変わっているけれど微笑ましい主人公とヒロインのやりとりが特徴的。
そして、ストーリーの終盤で主人公は一つの真実に到達する。真実を知ることで、ヒロインとの函館巡りで知った数々の過去の出来事の隠した意味を知ることができる。
辿り着いたエンディング
正しいフラグをたてていくことができれば、グッドエンドを迎えることができる。
グッドエンドに辿り着くのは多くのプレイヤーにとって少し手間だが、バッドエンドを見ることで同じテキストでも大きく文章の解釈が変わるので、バッドエンドを見てからあらためてテキストを読むのも楽しめるようにしてある。
グッドエンドは後味良く、プレイ後はスッキリした気持ちで終わることができる。
トレーラー