タカラトミー<7867>は、本日(11月8日)、第2四半期累計(22年4月~22年9月)の連結決算を発表し、売上高890億3500万円(前年同期比15.6%増)、営業利益60億1000万円(同1.3%増)、経常利益48億9300万円(同17.6%減)、最終利益31億9200万円(同39.2%減)だった。
・売上高:890億3500万円(同15.6%増)
・営業利益:60億1000万円(同1.3%増)
・経常利益:48億9300万円(同17.6%減)
・最終利益:31億9200万円(同39.2%減)
同社では、玩具出荷が堅調に推移したほか、子会社のタカラトミーアーツが展開するアミューズメントマシンとガチャの人気が継続した、としている。小売事業キデイランドの販売も伸びた。海外拠点での物流費の上昇や為替の影響等により原価率が悪化したものの、増収効果と販管費の効率的な運用で営業増益を達成した。
なお、経常減益については、主に為替差損が発生したことによる。また最終利益については、前年同期に計上した事務所用不動産売却に相当することがなかったことも影響した。
■事業の概況
定番商品においては、子どもだけでなく大人に対しても魅力ある商品の企画開発と販売強化に引き続き努めており、「トミカ」では「変形出動!ビッグファイヤー&コマンドステーション」など子ども向けの大型商品を発売するとともに、大人向けではリアリティを追求した「トミカプレミアム」シリーズなどにおいて新商品展開を積極的に進めた。
また、今期発売20周年を迎えたトレーディングカードゲーム「デュエル・マスターズ」は、9月にテレビアニメを一新し、関連商品を発売するなどマーケティングを強化した。「トランスフォーマー」においては、海外向け輸出が北米及びアジア等で伸長した。
さらに、発売以降高い人気の新触感液晶玩具「ぷにるんず」は、10月から玩具発オリジナルテレビアニメとして放送開始することを発表した。
また、メタバース(仮想空間)において玩具で遊ぶ「メタバース 黒ひげ危機一発」の展開を開始し、デジタル空間での新たなアソビ体験を提供した。
タカラトミーアーツが展開するアミューズメントマシン「ポケモンメザスタ」は、引き続き好評を博したという。これはマーベラス<7844>も同様の発表を行っていた。ガチャ事業では、カプセル玩具市場の人気が高まっている中、ヒットコンテンツを使った関連商品により売上が伸長した。
■2023年3月期の業績見通し
2023年3月期の業績は、売上高1700億円(前期比2.8%増)、営業利益120億円(同2.8%減)、経常利益118億円(同6.8%減)、最終利益75億円(同17.7%減)、EPS80.83円を見込む。
・売上高:1700億円(同2.8%増)
・営業利益:120億円(同2.8%減)
・経常利益:118億円(同6.8%減)
・最終利益:75億円(同17.7%減)
・EPS:80.83円
計画に対する進捗率は、売上高52.4%、営業利益50.1%、経常利益41.5%、最終利益42.6%となっている。
・売上高:52.4%
・営業利益:50.1%
・経常利益:41.5%
・最終利益:42.6%
会社情報
- 会社名
- 株式会社タカラトミー
- 設立
- 1953年1月
- 代表者
- 代表取締役会長CEO 富山 幹太郎/代表取締役社長COO 小島 一洋
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高2083億2600万円、営業利益188億1800万円、経常利益178億700万円、最終利益98億800万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7867