ネクソン、第3四半期決算は売上収益24%増の2726億円と過去最高 『FIFA ONLINE 4』や『メイプルストーリー』『アラド戦記モバイル』など貢献

ネクソン<3659>は、本日(11月9日)、第3四半期累計(22年1月~22年9月)の連結決算(IFRS)を発表し、売上収益2726億1900万円(前年同期比23.8%増)、営業利益927億2800万円(同4.7%増)、税引前利益1568億6500万円(同24.7%増)、最終利益1082億7100万円(同16.6%増)だった。

・売上収益:2726億1900万円(同23.8%増)
・営業利益:927億2800万円(同4.7%増)
・税引前利益:1568億6500万円(同24.7%増)
・最終利益:1082億7100万円(同16.6%増)

同社では、『EA SPORTS FIFA ONLINE 4』や『メイプルストーリー』の成長に加え、『アラド戦記モバイル』と『HIT2』の貢献により、過去最高の四半期連結会計期間の売上収益を達成した。従業員や定期昇給、『HIT2』の広告宣伝費などが計上されたが、増収効果で吸収し営業増益となった。税引前利益は金融収益(為替差益)を計上したことによる。 

オーウェン・マホニー社長のコメント
「世界のビジネス環境が大変厳しい状況にある中、 ネクソンにとって2022年は素晴らしい1年となる見通しであり、 2023年への期待と自信も高まっています。 複数の主力タイトルの好調により、 通期売上収益は28年の歴史上最高となる見込みです。 また、 様々なプラットフォーム上でグローバルに配信予定の新作タイトルは、 過去最高のラインアップと言えるでしょう。 」

■事業の概況
韓国においては、『アラド戦記』や『サドンアタック』が前年同期比で減収となったものの、『EA SPORTS FIFA ONLINE4』が過去最高の売上収益を更新し、『メイプルストーリー』や『マビノギ』が大きく成長したことから、PCオンラインゲームの売上収益は前年同期比で大幅に増加した。『メイプルストーリー』については、夏季アップデート、イベント、セールスプロモーションの好評により、アクティブユーザー数、課金ユーザー数、ARPPUがすべて前年同期比で増加し、過去最高の第3四半期売上収益に近い水準まで成長した。

モバイルゲームは、『アラド戦記モバイル』、『HIT2』、及び『ブルーアーカイブ』の増収寄与や、『EA SPORTS FIFA ONLINE4M』の成長により、売上収益は前年同期比で大幅に増加した。これらの結果、韓国全体では、過去最高の四半期連結会計期間の売上収益を達成した。

中国においては、主力PCオンラインゲーム『アラド戦記』の減収により、売上収益が前年同期比で減少した。『アラド戦記』については、夏季アップデートや新しい取り組みにより、好調であった前第3四半期との比較になるため、売上収益は前年同期比で減少した。6月に行ったレベルキャップ開放の効果の持続期間が想定より短く、第3四半期においてアクティブユーザー数の減少が見られた。また、前四半期に引き続き、短期的なマネタイズよりもユーザーエンゲージメントの向上に注力した結果、前年同期比でARPPUも減少した。しかし、これらの取り組みの成果により、10月の足元のアクティブユーザー数は昨年の水準まで回復している。

日本においては、『ブルーアーカイブ』の成長や『カウンターサイド』の増収寄与により、売上収益が前年同期比で増加した。

北米及び欧州においては、『メイプルストーリーM』及び『Choices: Stories You Play』が減収となったものの、『メイプルストーリー』及びその他新作ゲームの貢献により、売上収益が前年同期比で増加した。

その他の地域においても、『メイプルストーリー』及びその他新作ゲームの貢献により、売上収益は前年同期比で増加した。

費用面では、従業員数の増加や定期昇給、ボーナスの増加に伴う人件費の増加や、『EA SPORTS FIFA ONLINE4』に係るロイヤリティ費用の増加、及び『アラド戦記モバイル』などのモバイルタイトルの成長に伴うサーバー費用の増加により、売上原価は前年同期比で増加した。

販売費及び一般管理費は、モバイルゲームに係るプラットフォーム費用の増加や、主に『HIT2』のプロモーションによる広告宣伝費の増加、及び従業員数の増加や定期昇給、ボーナスの増加に伴う人件費の増加により、前年同期比で増加した。

また、第3四半期において、外貨建ての現金預金等について前年同期を上回る為替差益が発生したことにより、金融収益は前年同期比で増加した。法人所得税費用は、税引前四半期利益が前年同期比で増加したことに伴い、前年同期比で増加した。

報告セグメントの第3四半期累計の業績は、次のとおり。

① 日本
第3四半期累計の売上収益は34億9200万円(前年同期比5.7%減)、セグメント損失は82億3700万円(前年同期は75億4800万円の損失)となった。

② 韓国
第3四半期累計の売上収益は2559億6100万円(前年同期比27.1%増)、セグメント利益は1107億8700万円(同14.0%増)となった。韓国セグメントの売上収益には、子会社であるNEXON Korea Corporationの傘下にあるNEOPLE INC.の中国におけるライセンス供与に係るロイヤリティ収益が含まれる。

③ 中国
第3四半期累計の売上収益は24億5400万円(前年同期比6.5%減)、セグメント利益は11億5800万円(同25.7%減)となった。

④ 北米
第3四半期累計の売上収益は96億3500万円(前年同期比16.1%減)、セグメント損失は36億9100万円(前年同期は6億1900万円の利益)となった。

⑤ その他
第3四半期累計の売上収益は10億7700万円(前年同期比11.6%増)、セグメント損失は37億5000万円(前年同期は34億3000万円の損失)となった。


■2022年12月通期の見通し
2022年12月期の業績は、売上収益3480億9300万円~3563億6800万円(同26.8%増~同29.8%増)、営業利益1002億7200万円~1066億8900万円(同9.5%増~同16.5%増)、税引前利益1657億8700万円~1722億0600万円(同22.4%増~同27.1%増)、最終利益1137億3700万円~1180億2200万円(同1.0%減~同3.1%増)を見込む。

・売上収益:3480億9300万円~3563億6800万円(同26.8%増~同29.8%増)
・営業利益:1002億7200万円~1066億8900万円(同9.5%増~同16.5%増)
・税引前利益:1657億8700万円~1722億0600万円(同22.4%増~同27.1%増)
・最終利益:1137億3700万円~1180億2200万円(同1.0%減~同3.1%増)
・EPS:129.99円~135.34円

株式会社ネクソン
http://www.nexon.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ネクソン
設立
2002年12月
代表者
代表取締役社長 イ・ジョンホン(李 政憲)/代表取締役CFO 植村 士朗
決算期
12月
直近業績
売上収益4233億5600万円、営業利益1347億4500万円、最終利益706億0900万円(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3659
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