【ゲーム株概況(11/9)】KLabが4日続伸…終値で500円台を回復 子会社の提携を材料にカヤックが高値更新 2Q決算発表の任天堂は3日ぶりに反落
11月9日の東京株式市場では、日経平均は3日ぶりに反落し、前日比155.68円安の2万7716.43円で取引を終えた。朝方は7~9月決算の好決算銘柄を中心に買いが先行する場面があったものの、米国の中間選挙の混戦が伝わると、上院と下院のねじれが生じることによる経済への影響への警戒感から次第に値を崩す形となった。
そうした中でゲーム関連株の動きを見てみると、KLab<3656>が4日続伸となり、終値ベースで10月18日以来となる500円台を回復した。KLabは、前日11月8日に第3四半期決算を発表しており、四半期ベースで2年ぶりの最終黒字を回復したことや、新作やWeb3での動きが決算説明会で浮上したことが市場の関心を集めたようだ。
また、Aiming<3911>とカヤック<3904>が年初来高値を更新した。カヤックは、子会社のカヤックアキバスタジオがアニメーション制作会社のチップチューンと、マンガやアニメの制作事業に関する業務提携を実施したと発表したことが材料視されたほか、子会社ウェルプレイド・ライゼストの上場に向けた仮条件発表を大引け後に控えていたことも注目を集める形になったもよう。
ほか、バンク・オブ・イノベーション(BOI)<4393>が一時1万680円まで買われたほか、コムシード<3739>の上昇も目立った。
半面、前日11月8日に発表した第2四半期決算において、半導体不足の影響よるハードウェア販売の減少などで市場の期待に届かなかったとの見方から任天堂<7974>が3日ぶりに反落し、セガサミーHD<6460>やコナミグループ<9766>など大手ゲーム株の一角も売られた。
決算関連では、同じく11月8日に第2四半期決算を発表したDeNA<2432>も3日ぶりに反落した。
そのほか、gumi<3903>やドリコム<3793>、ネクソン<3659>なども安い。
会社情報
- 会社名
- KLab株式会社
- 設立
- 2000年8月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 森田 英克/代表取締役副会長 五十嵐 洋介
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高107億1700万円、営業損益11億2700万円の赤字、経常損益7億6100万円の赤字、最終損益17億2800万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3656
会社情報
- 会社名
- 株式会社カヤック
- 設立
- 2005年1月
- 代表者
- 代表取締役CEO 柳澤 大輔/代表取締役CTO 貝畑 政徳/代表取締役CBO 久場 智喜
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高174億6700万円、営業利益10億2100万円、経常利益10億3800万円、最終利益5億1100万円(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3904
会社情報
- 会社名
- 任天堂株式会社
- 設立
- 1947年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 古川 俊太郎/代表取締役 フェロー 宮本 茂
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1兆6718億6500万円、営業利益5289億4100万円、経常利益6804億9700万円、最終利益4906億0200万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7974