アクセルマーク、22年9月期決算は売上高0.6%増、営業益425.6%増 事業拡大に向けた投資再開で広告事業が過去最高の売上高に

  • アクセルマーク<3624>は、11月10日、2022年9月期決算(非連結)を発表、広告事業において事業拡大に向けた追加開発や人員拡充などの投資を再開し、営業体制や運用体制が強化されたことから取引先からの受注が拡大につながったことで増収・営業黒字を確保した。

    なお、最終赤字となっているのは、IoTヘルスケア事業で資本業務提携関係にある医療機器スタートアップに関連する貸倒引当金繰入額を特別損失に計上したため。

    売上高26億7100万円(前々期比0.6%増)
    営業利益1300万円(同425.6%増)
    経常利益1000万円(同75.3%減)
    最終損益1億円の赤字(前々期7400万円の黒字)

    主なセグメントごとの状況は以下のとおり。

    ①広告事業 売上高26億5800万円(前々期比0.9%増)、セグメント利益1億4200万円(同3.4%増)
    運用代行サービス「トレーディングデスク」は、経営管理体制強化の一環として売掛債権管理を見直し、既存取引先との取引内容が一部変化したことで売上が減少した一方、アドネットワーク「ADroute」は、システム開発投資により収益が改善したほか、電子書籍領域での取引拡大もあったことで好調に推移した。また、前期からのシステムなどの受託開発、運営保守が継続したことで、広告事業としては過去最高の売上高を計上した。

    ②その他事業 売上高1300万円(同38.7%減)、セグメント損益1500万円の赤字(前年同期3000万円の赤字)
    ブロックチェーンゲーム関連では、オルトプラス<3672>の子会社OneSportsと企画開発している国内初NFTを活用したJリーグオフィシャルライセンスゲーム『Jリーグ トレーディングサッカー』について、Free to Play and Earnのブロックチェーンゲームとしての提供を予定しており、フォーカスグループテストを踏まえて、リリースに向けた改善を図った。クローズドβテスト完了後に、一般ユーザーを対象としたオープンβ版を本年内にリリースすることを予定している。なお、本ゲームはOneSportsが公益社団法人日本プロサッカーリーグより商品化ライセンス許諾を受け商品企画している。

    そのほか、IoTソリューションの企画・開発・販売・運用も行っている。

    ■2023年9月期はレンジ予想での開示に
    2023年9月期通期の業績見通しは、レンジ予想での開示となっており、以下のとおり。

    売上高25億~30億円(前期比6.4%減~12.3%増)
    営業損益2億300万円の赤字~5100万円の赤字
    経常損益2億200万円の赤字~4900万円の赤字
    最終損益2億400万円の赤字~5200万円の赤字

アクセルマーク株式会社
http://www.axelmark.co.jp/

会社情報

会社名
アクセルマーク株式会社
設立
1994年3月
代表者
代表取締役社長 松川 裕史
決算期
9月
直近業績
売上高21億4400万円、営業損益9800万円の赤字、経常損益1億円の赤字、最終損益1億200万円の赤字(2023年9月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3624
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