サン電子、第2四半期(4~9月)決算は14億円の営業赤字を計上 デリバティブ評価益と為替差益の計上で営業益は683%増の大幅増益に

  • サン電子<6736>は、11月14日、2023年3月期の第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表、モバイルデータソリューション事業において受注が堅調に推移したことで、大幅な増収を達成した。

    一方、利益面はモバイルデータソリューション事業において、研究開発費や販売費、一般管理費などが増加したことで赤字計上となったものの、デリバティブ評価益89億7400万円と為替差益51億9100万円を計上したことで経常利益と最終利益は大幅な増益となった。

    売上高211億9500万円(前年同期比35.6%増)
    営業損失14億4500万円の赤字(前年同期9億9000万円の黒字)
    経常利益127億8800万円(前年同期比683.7%増)
    最終利益64億1400万円(同537.1%増)

    セグメントごとの状況は以下のとおり。

    ①モバイルデータソリューション事業 売上高172億4600万円(前年同期比35.3%増)、セグメント損益12億4900万円の赤字(前年同期14億900万円の黒字)
    売上高は、モバイルフォレンジック機器およびその関連サービスの受注が堅調に推移し、デジタルフォレンジック製品の販売が前期に比べ大幅に増加した。一方、セグメント利益は、研究開発費や販売費、一般管理費などが増加したことにより、減益となった。

    ②エンターテインメント関連事業 売上高31億3500万円(同64.6%増)、セグメント利益3億4000万円(同40.7%増)
    遊技機関連事業は、受託開発が増加したことと、新製品が好調により受注が増加した。ゲームコンテンツ事業は、販売費および一般管理費が増加した。

    ③新規IT関連事業 売上高8億2200万円(同16.9%減)、セグメント利益2000万円(同61.9%減)
    M2M事業は、部品調達難により出荷数量が減少し、減収となった。セグメント利益は、出荷数量の減少に加えて原材料高騰の影響により、減益となった。

    ■2023年3月期の連結業績予想は引き続き「未定」
    2023年3月期の業績予想については引き続き「未定」。イスラエル連結子会社であるCellebrite DIで認識している価格調整条項、特定の権利制限株式及びデリバティブワラント負債について、公正価値の変動による同社業績への影響を現時点で合理的に算定することが困難なため、としている。

サン電子株式会社
http://www.sun-denshi.co.jp/

会社情報

会社名
サン電子株式会社
設立
1971年4月
代表者
代表取締役社長 内海 龍輔
決算期
3月
上場区分
東証スタンダード
証券コード
6736
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