【レビュー】『ポケモンユナイト』に本日より参戦した「ヤミラミ」の使用感をお届け！　相手の行動を制御するわざや特徴で妨害の限りを尽くせ！

2022.11.16 20:00

ポケモンは、『ポケモンユナイト（Pokémon UNITE）』において、11月16日より、新たなポケモン「ヤミラミ」を追加した。

本稿では、ゲーム内で判明したわざの詳細や、その使用感レビューをお届けしていく。

▲ヤミラミは近接・サポート型。相手を状態異常にする攻撃や回復わざで、味方のポケモンを助けることが得意。

▲進化はしないため、ゲーム開始時からヤミラミの姿でスタートする。

ヤミラミの通常攻撃は3回目が強化攻撃となり、命中した相手のポケモンにダメージを与えて、少しのあいだ移動速度を下げる。ステルス状態のときの強化攻撃は、命中時に相手のポケモンにダメージを与え、きょうふ状態にする。きょうふ状態の相手のポケモンは、自分から遠ざかる方向へ強制的に移動させられる。ステルス状態になると、すぐに強化攻撃を使用できる。

特性は「いたずらごころ」で、相手チームのポケモンの視野から外れると、ステルス状態になり、移動速度が上がる。相手チームのポケモンの視野に入ったとき、すぐに姿を見られずに、少しのあいだステルス状態が続く。攻撃するとステルス状態は解除される。

▲ステルス状態になった際の移動速度アップが非常に強力。また、相手のポケモンをきょうふ状態にすれば強制的に遠ざけることができるので、上手く強化攻撃を当てることができれば、序盤は野生ポケモンの奪い合いなども有利に進められるはずだ。

ここからは覚えるわざを紹介していく。まずは最初から覚えられる「どろぼう」と「おどろかす」について。まず移動を兼ねられる「どろぼう」だが、最大の特徴は何といっても相手のポケモンのエオスエナジーを盗めるという点。これは、序盤に「もうこうダンベル」の効果で攻撃力を上げたいアマージョやルカリオへの対策となりそうだ。先に紹介したきょうふ状態の効果も合わせて野生ポケモンの奪い合いを制し、もし取られても「どろぼう」でリカバリーできるという強みがある。さらに、相手がエオスエナジーを持っていない場合でも妨害効果が得られるため、わざが腐ることがないのが「どろぼう」の優秀なポイント。また、範囲わざの「おどろかす」は背後から当てることでより高いダメージを出すことができる。この効果を活かして、集団で出てくる野生ポケモン「チルット」や「チルタリス」のKOを狙いたい。

●どろぼう
リキャスト：7.5秒
わざ種別：ムーブ
相手に向かってダッシュして攻撃し、命中した相手のポケモンにダメージを与え、少しのあいだ移動速度を下げる。命中した相手のポケモンからエオスエナジーを少しぬすむ。命中した相手のポケモンがエオスエナジーを持っていない場合は、少しのあいだ行動できなくする。

●おどろかす
リキャスト：9秒
わざ種別：範囲
前方の扇形の範囲内の相手のポケモンにダメージを与え、少しのあいだ移動速度を下げる。背中からの攻撃が決まると与えるダメージが増加し、移動速度を下げる効果が強くなる。

続いて、レベル4になった際に覚えられる「はたきおとす」と「かげうち」について。相手のエオスエナジーを減らすことができる「はたきおとす」は、妨害効果もあり先述した「どろぼう」の上位版という印象。相手は落としたエオスエナジーを少しのあいだ拾えなくなるため、積極的にゴールを攻める戦術にはヤミラミが天敵になるかもしれない。また、アップグレード後はエオスエナジーを拾うことで移動速度が上がり、HPを回復できる効果を得られることも覚えておきたい。一方、自発的にステルス状態を発動できる「かげうち」は、1回目の強化攻撃に追加ダメージが発生するため、かなり高いダメージを相手に与えることができる。ステルス状態の際に如何に有利なポジションを位置取れるかがこのわざの肝になってくるため、「はたきおとす」に比べてややテクニカルな技術が要求される感じはあるが、相手からも予測不能なタイミングで攻撃を加えられれば、まだゲームに慣れていない方でも熟練者の裏をかくことができそうだ。

●はたきおとす
リキャスト：7.5秒
わざ種別：妨害
指定した方向へ周囲を攻撃しながら移動した後、攻撃しながらもとの地点まで戻ってくる。攻撃が命中した相手のポケモンにダメージを与え、少しのあいだ行動できなくする。少しのあいだ、わざをもういちど使える。もういちどわざを使うと前方を爪で攻撃し、命中した相手のポケモンにダメージを与えて、つきとばす。1段目と2段目のわざが相手のポケモンに命中すると、所持中のエオスエナジーの一部を落とさせて、少しのあいだ、エオスエナジーを拾えなくさせる。エオスエナジーを所持していない相手のポケモンに命中した場合は、行動できなくする効果が強くなる。わざを使っていないあいだ、自分が受けるダメージが軽減する。アップグレード後は、わざを使ってから少しのあいだ、次にエオスエナジーを拾ったときに、HPが回復して移動速度が上がる。

●かげうち
リキャスト：11秒
わざ種別：能力上昇
わざの効果により少しのあいだステルス状態になり、移動速度もアップする。ステルス状態での1回目の強化攻撃は追加ダメージが発生する。効果時間中、ステルス状態が解除されても、移動不能になる妨害効果を受けていない場合は、もういちどステルス状態になれる。アップグレード後は、わざの効果の時間が長くなり、効果時間中にステルス状態になっていると、HPが徐々に回復するようになる。

次に、レベル6になった際に覚えられる「だましうち」と「あやしいひかり」について。ダミーのエオスエナジーを設置する「だましうち」に関しては、設置型というこれまであまりなかったタイプのわざとなっており、『ポケモンユナイト』においてはかなり新鮮な使用感のわざとなっている。単なる攻撃わざではなく視界取りを意識したわざになるため、やや上級者向けとなっているが、使いこなせば相手チームの動き方がこれまでより広範囲に把握できるようになりそうだ。ダミーのエナジーは相手に拾わせることで継続ダメージと移動速度低下の効果を与えられるため、対面した際にはあえてそのままぶつけてしまうのもひとつの手だろう。相手をこんらん状態にできる「あやしいひかり」は、攻撃範囲が細長く非常に当てずらい。先述した「かげうち」でステルス状態になり、相手から見えないタイミングで「あやしいひかり」を当てていくという動きが確度を高められるだろう。わざが当たれば相手は強制的に味方ポケモンや野生のポケモンを優先して攻撃してくれるため、非常に大きな隙が生まれる。

●だましうち
リキャスト：1秒
わざ種別：範囲
指定した場所へダミーのエオスエナジーを投げて設置する。設置されたダミーのエオスエナジーが残っている間、その周囲の様子が視野に入る。ダミーのエオスエナジーは最大で5個まで設置できる。ダミーのエナジーは相手のポケモンが拾おうとすると爆発し、継続ダメージを与えて、少しのあいだ移動速度を下げる。わざの保有回数は3回。アップグレード後は、ダメージの継続している間に相手のポケモンがKOされると、落とすエオスエナジーの量が多くなる。

●あやしいひかり
リキャスト：7秒
わざ種別：妨害
指定した方向に光を飛ばして、命中した相手チームのポケモンにダメージを与えて、こんらん状態にする。野生のポケモンにはダメージだけ与える。こんらん状態中は通常攻撃で周りのポケモンを攻撃しつづける。こんらん状態のポケモンは味方のポケモン、野生のポケモン、相手チームのポケモンの順に優先的に攻撃する。アップグレード後は、こんらん状態にした相手のポケモンのこんらん状態中の移動速度と攻撃側とが上がるようになる。

最後に、レベル8で覚えるユナイトわざ「カオスゲイザー」について。相手を妨害することに特化したわざとなっており、相手のポケモンの向きによって行動妨害や移動速度低下など、さまざまな効果を与えることができる。特に、相手のポケモンがヤミラミの方を向いていた際に発動する、相手をスタート地点に戻す効果がどのように活用されるかという研究が進めば、レジエレキやレックウザを取り合う際のバトル、さらにバトル終盤の動き方自体が大きく見直される可能性もありそうだ。

●カオスゲイザー
わざ種別：妨害

両目から光を発して、前方の範囲内にいる相手のポケモンにダメージを与える。自分の方を向いている相手チームのポケモンはすくみあがって、無意識にスタート地点に戻ろうとする。スタート地点に戻ろうとしている時にダメージを受けると、その場にとどまり、少しのあいだ行動できなくなる。自分の方を向いていない相手のポケモンは、少しのあいだ移動速度が下がる。

今回、ヤミラミを使用してみて感じたのは、これまでに比べてかなり攻撃に寄ったタイプのサポート型に仕上がっているということ。相手を妨害して仲間を助けつつ、ステルス状態で自身がアタッカーとして動くことも可能なポケモンになっている。相手がかけてくる状態異常への対策が何もないため、アイテムは「なんでもなおし」を選択するのがベター。強気に攻めるなら「スピーダー」や「プラスパワー」も選択肢に入るかもしれない。そのほか、きょうふ状態が実装されたことで今後ゴール上での攻防がどのように発展していくのかはひとつのポイントになるだろう。バランス良く、使い勝手が良い中にも新たな戦術を生み出せる可能性を秘めており、今後の活躍が期待できるポケモンとなっていそうだ。