日本ファルコム<3723>は、今後の成長戦略として、PlayStationに加えて、Nintendo Switch向けゲームにも注力する考えを「事業計画及び成長可能性に関する事項」で明らかにした。市場規模がもっとも大きい国内のNintendo Switch向けに自社タイトルの展開を強化し、売上と利益の拡大を図っていく。2022年9月期に1タイトルをリリースしたが、2023年9月期は「イース・メモワール~フェルガナの誓い」と「イースⅩ~NORDICS ~ (ノーディクス)」、その他2タイトルを展開する予定だ。
さらにマルチユース・マルチプラットフォーム展開も行う。多くの保有コンテンツを活用しマルチユース・マルチプラットフォーム展開を進めていく。「英雄伝説 黎の軌跡Ⅱ アジア版」や「TVアニメーション The Legend of Heroes 閃の軌跡 Northern War」、「軌跡シリーズ3タイトル 英語版」「PSn5向け 英語版タイトル」「英雄伝説 閃の軌跡ⅢONLINE(アジア)」などを用意している。
このほか、発売タイトルの拡大と新しいIPコンテンツの創出にも取り組む。廉価版を除いて年間2~3本の発売だったが、2~4年内に年間4~5本に増やすことを目指す。IPの創出は、ライセンス収益にもつながる。
現在、未発表及び公表済みの開発中のタイトルは以下のようになっているという。
【未発表】
・未発表タイトルA【 軌跡シリーズ 】
・未発表タイトルB【 軌跡シリーズ 】
・未発表タイトルC【 アクション RPG 】
・未発表タイトルD
・移植タイトル(3タイトル)
【発表済み】
・イース ・ メモワール~フェルガナの誓い(2023年4月発売予定)
・イース Ⅹ ~ NORDICS ( ノーディクス ) ~ (2023年発売予定)
・Nintendo Switch 2タイトル(2023年発売予定)
同社では、収益性を重視しながら持続的成長を目指すとしており、以下のような収益成長のイメージをもっているそうだ。売上高営業利益率を重要指標とし、営業利益もプラス成長を目指しているという。
会社情報
- 会社名
- 日本ファルコム株式会社
- 設立
- 1981年3月
- 代表者
- 代表取締役社長 近藤 季洋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高25億3300万円、営業利益14億6000万円、経常利益15億7300万円、最終利益10億2700万円(2022年9月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3723