【ゲーム株概況(1/12)】Web3参入消化難だったイオレに見直し買い 決算への警戒感からケイブやトーセが安い 格上げ・格下げ観測銘柄もさえない
1月12日の東京株式市場では、日経平均株価は5日続伸。前日比3円82銭高の2万6449円82銭でこの日の取引を終えた。金融引き締めに対する懸念後退を受けて上昇した米国株の流れを引き継いだ格好となった。ただ、今後の金融政策のカギを握る、12月の米国消費者物価指数の公表を控えていることもあり、その後は方向感に乏しい動きとなった。
こうしたなか、ゲーム関連株をみていくと、イオレ<2334>が続伸。前日にWeb3事業に参入し、GameFiプラットフォーム事業を展開するDigital Entertainment Assetと上場企業として日本初となるNFTゲームにおけるギルド運営事業を開始すると発表したものの、発表当日は伸び悩んでいたが、どうも消化難だったようだ。
ケイブ<3760>とトーセ<4728>のほか、サイバーステップ<3810>、エディア<3935>など昨年11月に締めた決算の発表を控えている銘柄が下げた。決算またぎ(決算発表をまたいで保有すること)を嫌がって、いったん利食い売りを入れたもようだ。
このほか、調査筋より以下のようなレーティングと目標株価の変更が観測されている。格上げ、格下げに関わらずいずれも売られた。
■三菱UFJモルガン・スタンレー証券
・任天堂<7974>
「アンダーウエート」継続、目標株価2480円→2540円
■JPモルガン証券
・ネクソン<3659>
「ニュートラル」→「オーバーウエート」(格上げ)、目標株価2700円→3900円
・任天堂<7974>
「オーバーウエート」→「ニュートラル」(格下げ)、目標株価7200円→6500円
・コナミグループ<9766>
「オーバーウエート」→「ニュートラル」(格下げ)、目標株価8300円→6900円
会社情報
- 会社名
- 株式会社ケイブ
- 設立
- 1994年6月
- 代表者
- 代表取締役社長 秋田 英好/代表取締役CFO 伊藤 裕章
- 決算期
- 5月
- 直近業績
- 売上高122億7400万円、営業利益18億7000万円、経常利益19億4300万円、最終利益14億4100万円(2024年5月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3760
会社情報
- 会社名
- 株式会社トーセ
- 設立
- 1979年11月
- 代表者
- 代表取締役会長 齋藤 茂/代表取締役社長 渡辺 康人
- 決算期
- 8月
- 直近業績
- 売上高46億1500万円、営業損益5億2200万円の赤字、経常損益5億100万円の赤字、最終損益2億6000万円の赤字(2024年8月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 4728
会社情報
- 会社名
- イオレ
- 設立
- 2001年4月
- 代表者
- 冨塚 優
- 決算期
- 3月
- 上場区分
- 東京証券取引所グロース市場
- 証券コード
- 2334