世界文化社、「大人の教養」シリーズ『はじめての世界神話』を発売 世界各地の神話をビジュアルを用いてわかりやすく解説

世界文化社は、ビジュアルで身につく「大人の教養」シリーズの書籍『はじめての世界神話』を1月19日に発売した。価格は1760円(税込)。

芸術、映画、アニメなどのモチーフにもなっている神話。この本では、面白くてわかりやすいビジュアルも多用しながら、世界の神話の知識がサクッと身につくように工夫されている。

神話を知ることは、それを紡いできた人々の文化を理解することであるとともに、神話をモチーフにしたアートやエンターテインメント作品の理解をより深めることにもつながる。ゲーム開発者にも役立つ一冊になりそうだ。

ギリシア、北欧、ケルト、エジプト、インド、エジプト、メソポタミア、中国、日本などの神話を取り上げ、絵画や彫刻、遺跡などの写真とともにわかりやすく解説。ビジュアルで「世界神話」を堪能しながら教養をつけることができる1冊。

 

≪ギリシア神話≫ プロメテウスの罪

火を盗んで人間に与えたことで 岩山に縛られた反逆の神
オリュンポス神族が支配する地上では、人間も生活をはじめていた。人類の起源について、ギリシア神話ではいくつかの解釈がなされている。古代ギリシアの詩人ヘシオドスの『仕事と日』によると、人間の時代はクロノスによる黄金の時代からはじまり、銀の時代、青銅の時代、英雄の時代、そして鉄の時代と続いてきたとされている。時代が下るにつれて、環境とともに人間も堕落してきたと伝えている。

  

≪インド神話≫ ハヌマーンの大冒険

ラーマ妃救出作戦で活躍した「孫悟空」のモデルとする猿の神
古代インドの叙事詩『ラーマーヤナ』には、コーサラ国の王子ラーマの英雄譚が書かれている。ラーマ王子はヴィシュヌの化身とされ、さらわれた妻をとり戻すために冒険に出る。そのラーマ王子の仲間として登場するのが、ハヌマーンという猿の神。ハヌマーンは風の神ヴァーユの子で、猿の顔に人間の体、長い尻尾をつけたユニークな姿をしている。その名は「骸骨をもつ者」を意味する。

  

ビジュアルで身につく 大人の教養シリーズ『図解でよくわかる はじめての世界神話』

■監 修:蔵持 不三也
■発売日:2023年1月19日
■定 価:1760円(税込)
■発 行:世界文化社

《監修:蔵持 不三也(くらもち ふみや)》
1946年栃木県今市市(現日光市)生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、パリ大学第4大学(ソルボンヌ校)修士課程修了(比較文化専攻)。パリ高等社会科学研究院前期博士課程修了(文化人類学専攻)。博士(人間科学)。早稲田大学人間科学学術院教授・モンペリエ大学客員教授などを経て、現在早稲田大学名誉教授。著書に『ペストの文化誌』(朝日新聞社)、『英雄の表徴』(新評論)、『奇蹟と痙攣』(言叢社)、訳書に『ラルース世界宗教大図鑑』アンリ・タンク(原書房)、監修に『神話で訪ねる世界遺産』(ナツメ社)など多数。