DAC、複数のメタバース・ゲーム空間を横断した広告配信サービス「MarketOneXR」を提供中

デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC)は、昨年12月より、国内外の複数のメタバース空間・ゲーム空間を横断したプログラマティック広告配信サービス「MarketOneXR」を提供している。

「MarketOneXR」は、arrovaが参画して企画・開発したメタバース空間・ゲーム空間に特化したDSPで、メタバース空間に設置した広告枠や、モバイルゲーム、コンソールゲーム内の広告枠を買い付けることができる。

特にゲーム空間への広告配信においては、従来の強制視聴型の広告と異なり、ゲーム空間にプレイスメントした広告枠(インゲーム広告)を中心にゲームの世界観やプレイを阻害しない配信を実現する。

また、通常のプログラマティック広告と同様、年代・性別・地域などの項目によるターゲティング配信のほか、広告が表示したユニークユーザー数や平均接触時間などのレポーティングにも対応している。メタバース空間における広告だけでなく、企業とタイアップしたアバターコスチュームや3Dアイテム等の配信制機能も強化していく予定。

昨今、若年層を中心にゲームやメタバースと呼ばれる3Dコンテンツへの可処分時間の投下が増加傾向にあり、メタバース領域は新たなメディアとしての価値を持ち始めている。それに伴い、メタバース空間・ゲーム空間を活用した新たなマーケティング手法について、多くの広告主企業や広告会社からの注目が高まっている。

DACでは、近年急速に拡大するメタバース領域における次世代型メディア事業への取り組みとして、ゲーム・XRコンテンツなどのバーチャル空間内で広告展開する事業「arrova」(アローバ)を2021年に立ち上げた。

既に大手ゲーム会社や国内の有力メタバースサービス事業者とパートナーシップを締結し、広告枠の開発・販売等による広告出稿の実績を多数有しているといい。

また、メタバース領域におけるコンサルテーションやメディアプロデュースのほか、バーチャル空間内での広告配信システム・計測ツールなどの研究開発も行うなど、メタバース領域におけるメディア取引の体系化に向けた取り組みを進めている。