シリコンスタジオ<3907>は、アルゴグラフィックス<7595>との産業向けゲームエンジン活用に関する協業のもと、SUBARU向けに走行デザインレビューシステムを開発、提供したことを発表した。
走行デザインレビューシステムは、設計中の車両を実際に走行しているような状態で確認できるシステム。米Epic Games社のゲームエンジン「Unreal Engine 4(アンリアルエンジン 4)」を使用して開発した。SUBARUが保有する3Dビジュアライゼーションソフトウェアで制作された車両モデルデータを取り込むと、走行状態を再現可能なデータに変換し、ワインディングロードなどを実際に走行しているようなシーンがリアルタイム3DCGで生成、描画される。
取り込んだ3Dビジュアライゼーションソフトウェアの車両データに加え、あらかじめ走行デザインレビューシステムで用意した別の車両モデルと並走させることも可能だ。また、走行車両に追従するカメラは、正面、俯瞰、CMモードなど、7種類を切り替えることができる。再生、一時停止、頭出しなどのアニメーション再生機能も実装されている。
シリコンスタジオでは、引き続きSUBARUからのリクエストに応え、Unreal Engine 5活用によるさらなる高品質化、車挙動のリアリティさの追求、悪路での走行シーンにおける砂・砂利・粉塵などのエフェクト追加など、デザインレビューの幅を広げるための取り組みを進めている。
この走行デザインレビューシステムは、シリコンスタジオとアルゴグラフィックスとの産業向けゲームエンジン活用に関する協業体制のもと、開発、提供された。両社は今後も双方の強みを活かした協業により、CGおよびゲームエンジンを活用したソリューションを、自動車業界のみならず、幅広い業種・業界向けに展開し、日本の産業界におけるDX推進に貢献していくとしている。
会社情報
- 会社名
- シリコンスタジオ株式会社
- 設立
- 2000年1月
- 代表者
- 代表取締役社長 梶谷 眞一郎
- 決算期
- 11月
- 直近業績
- 売上高45億5400万円、営業利益2億3800万円、経常利益2億4600万円、最終利益2億円(2023年11月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3907