ドリコム<3793>の内藤裕紀社長(写真)は、本日(1月30日)、オンラインで開催した第3四半期の決算説明会で、ライトノベル『ブレイド&バスタード -灰は暖かく、迷宮は仄暗い-』の重版が決定したことを明らかにした。出版事業は、同社の新規事業だが、好調な滑り出しとなった。
この作品は、名作RPG『ウィザードリィ』の世界観をモチーフにしたダークファンタジーのライトノベルで、著者は蝸牛くも、イラスト・so-binの強力タッグが手掛ける。12月に刊行したばかりだが、いくつかの書店のランキングで1位を獲得するなど反響が非常に大きいという。
続く2月には、ドリコムメディア大賞で金賞を受賞したライトノベル『祓い屋令嬢ニコラの困りごと』を刊行する予定だ。今後は、人気作家による作品を刊行していくとともに、コンテストを今後も開催して、新しい作家の開拓を行っていく考えだ。
なお、同社では、ライトベルを先行投資と位置づけており、コミカライズから収益貢献すると想定しているという。ライトベルに比べると、コミックスの市場規模は非常に大きいためだ。コミックスは、24年3月期から電子書籍と紙の書籍で展開。『ブレイド&バスタード』も当然、コミカライズが決定している。
同社では、これ以外にゆくゆくは映像化(アニメ化)やライセンス展開なども行っていく考えで、複数のアニメ制作委員会への参加を行っており、目下、知見を蓄積しているそうだ。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ドリコム
- 設立
- 2001年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 内藤 裕紀
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高97億7900万円、営業利益9億300万円、経常利益7億9300万円、最終利益1億400万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3793