ドリコム、26年3月期は『ウィズダフネ』通年寄与で営業益792%増の10億円とV字回復を計画 「ウィザードリィ」経済圏は100億円規模に成長

 

ドリコム<3793>は、この日(5月12日)、2026年3月期の連結業績について、売上高200億円(前期比58.0%増)、営業利益10億円(同792.8%増)、経常利益9億5000万円(同1692.5%増)、最終利益5億円(前期は10億3500万円の損失計上)、EPS17.40円を見込んでいる。

 

『Wizardry Variants Daphne(ウィズダフネ)』など2025年3月期にリリースしたタイトルが通年で寄与し、過去最高の売上を見込む。増収はゲームの好調もあるが、他社との協業タイトルと異なり、自社配信となるため、売上がグロス計上となることも一因だ。

 

業績拡大のリード役となっている『ウィズダフネ』は売上が「尻上がりに伸びている」という。3月にピークとなる売上を計上したが、その後も半周年イベントを2ヶ月にわたって実施しており、4月、5月に入っても好調を維持しているとのこと。

 

▲『ウィズダフネ』を中心とする「ウィザードリィ」経済圏は100億円規模に成長した。

 

費用面では、新規タイトルの広告宣伝費として22億円、減価償却費として20億円を計上するなどの費用も増える見通しだが、増収効果で吸収する。 

 

減価償却費については主に新規ゲームタイトルのものとなる。同社では、運用型ゲームについては開発費を資産計上し、リリースから24ヶ月かけて償却しているという。開発投資も一段落しており、2027年3月期の下期から減価償却費が少なくなる見通し。

株式会社ドリコム
http://www.drecom.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ドリコム
設立
2001年11月
代表者
代表取締役社長 内藤 裕紀
決算期
3月
直近業績
売上高126億5500万円、営業利益1億1200万円、経常利益5300万円、最終損益10億3500万円の赤字(2025年3月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3793
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