Aiming、『カゲマス』はアニメ放送中のリリースや連動運用で「想像を遥かに超える結果」「開発チームが実力つけた」 第2事業部は『ダンクロ』を鋭意開発中

 

Aiming<3911>の椎葉忠志社長(写真)は、『陰の実力者になりたくて!マスターオブガーデン(カゲマス)』について、2022年11月29日からのサービス開始となったため、四半期業績への貢献は1ヶ月程度だったものの、「想像を遥かに超える良い結果だった」と明かした。リリース後のセールスランキングで上位に入ったが、ここまで想定していなかったそうだ。今後も運営成績を伸ばすことができると判断し、広告宣伝費を計画よりも増やしたそうだ。

本作については、『キャラバンストーリーズ』を開発したチームをベースにした第2事業部が開発を担当しているという。『ドラゴンクエストタクト』は、第1事業部が開発しており、「両事業部がしっかりと結果を出せた。開発チームが実力をつけて、より良い結果のために投資できるようになった」と振り返った。

 

驚くべきことに、開発期間はわずか1.5年だったとのこと。アニメ放送にリリースを間に合わせただけでなく、アニメと連動した運用、ゲームのクオリティの高さなど評価も高く、製作委員会に参加する関係会社には「良い結果と考えてもらえたのでは」とコメントした。開発のワークフローも洗練され、効率化が進んでいることも背景にある。

第2事業部は、これ以外にも、KLab<3656>と共同で、『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかバトル・クロニクル(ダンクロ)』の開発も進めている。「『カゲマス』と同様、ファンから『ダンまち』の世界だといってもらえるだろう。そう遠くない時期にリリースできるように鋭意開発している」という。

 

また、『陰の実力者になりたくて!』については、ノベル単行本の少ない状況の段階からアニメ製作委員会に出資したとのこと。IPに対する「選球眼」の高さも感じられる。今後もIPタイトルの新作は、アニメ製作委員会への出資など「上流」から始めるプロジェクトを増やしていきたいとした。

これまで頑なにオリジナルタイトルに注力していた時期を考えると、Aimingはまさに生まれ変わったといえるが、『カゲマス』での成功は、コンテンツホルダーからより高い信頼を得られるものになりそうだ。