【ゲーム株概況(2/15)】自社株買い発表のガンホーとギークスが買われる 受託案件『De:Lithe Φ』で暗雲漂うenishがS安 コトブキヤは利益確定売りに押される
2月15日の東京株式市場では、日経平均は反落し、前日比100.91円安の2万7501.86円で取引を終えた。朝方は為替が円安方向に振れたことで買いが先行したものの、1月の米CPI(消費者物価指数)が市場予想を上回り、米国の利上げが長期化するとの見方が強まったことが市場の重しとなり、一巡後はマイナス圏に沈む展開となった。
そうした中でゲーム関連株の動きを見てみると、ガンホー<3765>が大幅続伸し、ザラ場ベースで昨年8月19日以来となる2400円台を回復する場面があった。ガンホーは、前日2月14日に発行済株式総数の4.52%に当たる280万株、50億円を上限とした自社株買いを実施することと、その取得株式の全てを消却することを発表したことが株価の刺激材料となったようだ
また、同様に自社株買いを発表したギークス<7060>も続伸して終値で4ケタ大台乗せとなったほか、バンク・オブ・イノベーション(BOI)<4393>やビーグリー<3981>も高い。
円谷フィールズHD<2767>は商いを伴って大幅続伸し、連日の昨年来高値更新となった。
半面、enish<3667>が急落し、ストップ安まで売られた。enishは、HashPaletteからの受託案件として開発を進めているブロックチェーンゲーム『De:Lithe Φ』について、HashPaletteがゲーム開発の大幅な遅延の可能性が生じており、ゲームリリース時期が見通せない状況となったと発表したことが市場からネガティブサプライズとして受け止められたようだ。
ほか、第2四半期決算を発表するとともに、2023年6月期通期の業績予想を発表した壽屋(コトブキヤ)<7809>は、急ピッチの株価上昇を演じてきていた反動もあって、利益確定の売り物に押される展開となった。
そのほか、ガーラ<4777>やエディア<3935>が売られ、マイネット<3928>は昨年来安値を更新した。
会社情報
- 会社名
- ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
- 設立
- 1998年7月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 森下 一喜
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高1253億1500万円、営業利益278億8000万円、経常利益293億800万円、最終利益164億3300万円(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3765
会社情報
- 会社名
- 株式会社enish
- 設立
- 2009年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 安徳 孝平
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高35億800万円、営業損益12億600万円の赤字、経常損益12億6500万円の赤字、最終損益13億7400万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3667
会社情報
- 会社名
- ギークス株式会社
- 設立
- 2007年8月
- 代表者
- 代表取締役CEO 曽根原 稔人
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高237億3900万円、営業利益9000万円、経常利益8200万円、最終損益14億7300万円の赤字(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7060
会社情報
- 会社名
- 株式会社壽屋(コトブキヤ)
- 設立
- 1953年1月
- 代表者
- 代表取締役社長 清水 一行
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高163億7900万円、営業利益16億5600万円、経常利益16億円、最終利益11億300万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 7809