バンナムHD、23年3月期の営業益を1280億円→1120億円に下方修正 ゲームで120億円の仕掛評価損、トイホビー在庫処分損50億円【追記】
バンダイナムコホールディングス<7832>は、本日(3月16日)、2023年3月期の連結業績予想の下方修正を行い、売上高9500億円(前回予想9400億円)、営業利益1120億円(同1280億円)、経常利益1240億円(同1390億円)、最終利益870億円(同950億円)、EPS395.63円(同431.81円)とした。
・売上高:9500億円(前回予想9400億円)
・営業利益:1120億円(同1280億円)
・経常利益:1240億円(同1390億円)
・最終利益:870億円(同950億円)
・EPS:395.63円(同431.81円)
従来予想からの修正率は、売上高1.0%増、営業利益12.5%減、経常利益10.7%減、最終利益8.4%減となっている。
・売上高:1.0%増
・営業利益:12.5%減
・経常利益:10.7%減
・最終利益:8.4%減
また、売上高は前期比6.9%増と増収となるものの、営業利益は同10.8%減、経常利益は同7.2%減、最終利益は同6.3%減と増益予想から一転して減益となる見通しだ。
同社では、修正要因について、各事業とも引き続き好調に推移しているものの、競争が激化する市場環境を踏まえて、デジタル事業における仕掛品を中心に120億円強の評価損を計上する。またトイホビーにおいては、在庫の処分損失として約50億円、アミューズメント事業においても景品などの処分損失を計上する。
【追記】
第4四半期(23年1月~23年3月)の連結決算をみると、売上高2068億1300万円(前年同期比20.8%減)、営業利益57億9700万円(同82.7%減)、経常利益70億3900万円(同81.6%減)、最終利益25億5600万円(同91.8%減)と大幅な減益となった。
・売上高:2068億1300万円(同20.8%減)
・営業利益:57億9700万円(同82.7%減)
・経常利益:70億3900万円(同81.6%減)
・最終利益:25億5600万円(同91.8%減)
なお、四半期業績のグラフを見ると、過去にも減損損失や評価損などを第4四半期にまとめて計上して大きく利益を落としたことが何度かあった。
会社情報
- 会社名
- 株式会社バンダイナムコホールディングス
- 設立
- 2005年9月
- 代表者
- 代表取締役社長 川口 勝
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1兆502億1000万円、営業利益906億8200万円、経常利益1041億6400万円、最終利益1014億9300万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7832