23年2月モバイルゲーム市場規模は8.9%減の8053億円 売上ランキングは『原神』が245億円で2位浮上 『ドッカンバトル』TOP10復帰、『FGO』上昇 Sensor Tower調査
Sensor Tower(センサータワー)は、2023年2月のモバイルゲームの市場規模について、App StoreとGoogle Playの消費額が前年同期比8.9%減の61億ドル(8053億円)だったとの推定結果を発表した。アメリカは依然として全世界モバイルゲーム収益が最も高い市場で、全世界収益の28.4%に相当する17億ドル(2284億円)を記録し、日本市場の収益が19.3%で2位、次いで中国のiOS市場の18.6%だった。ただ、中国については、サードパーティのAndroidマーケットが推計対象に入っていないため、実際の規模はこれより大きいものとみられる。
同時に、2月の売上ランキングも公開し、Tencentの『Honor of Kings』が2023年2月の全世界App StoreとGoogle Playで2億2500万ドル(297億円)の収益を記録し、グローバルモバイルゲーム収益ランキング1位となった。『Honor of Kings』の収益は中国のiOS市場からの収益が95%を占め、その他の国からの収益が5%を占めた。
※上記のデータには、サードパーティのAndroidマーケットデータは含まれていない。
また、『原神』は、2023年2月のモバイルゲームとして世界で2番目に収益が高く、総収益は1億8600万ドル(245億円)となった。収益の47.7%は中国のiOS市場からで、次いで日本市場が20.7%とアメリカからの収益が4.7%となっているという。
同タイトルでは、2月7日にアップデートを行い、イベント「彩虹華章」とともに、限定★5キャラクター「胡桃(炎)」「夜蘭(水)」が登場するイベント祈願を開催したが、その日の収益は1420万ドルに急上昇し、以降、2月9日までの3日間、中国のiPhoneゲーム売上ランキングで首位を獲得したそうだ。世界のモバイル市場でも4600万ドルの収益をあげたという。
Tencentの『PUBG Mobile』は、2023年2月のモバイルゲームとして世界で3番目に収益が高く、総収益は1億4000万ドル(185億円)以上となった(中国で同作に当たる『和平精英』との合算収益)。収益の73.7%が中国のiOS市場からのもので、アメリカからは6.1%、日本からは2.1%を占めた。
Nianticの『Pokémon GO』が8400万ドル(111億円)を超え、前年同月比39%増とTOP10中で最も増加したとのこと。超古代ポケモンであるゲンシカイオーガとゲンシグラードンをリリースしたことに加え、『Pokémon GO Tour:ホウエン地方』イベントのためのスペシャルリサーチ「ホウエン地方研究」が開始され、当日のゲームのグローバル収益は840万ドルに急上昇したそうだ。こちらについては個別のレポートがある(関連記事)。
このほか、国内勢をみると、「2700万DL突破キャンペーン」などを精力的に開催した『Fate/Grand Order(FGO)』が2ランクアップの8位と順位を上げたほか、8周年イベントを実施した『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』も9位とTOP10に復帰した。