【ゲーム株概況(3/23)】ANYCOLORが好業績&カバー上場間近でストップ高 上値余地はどこまで? 東京通信や壽屋にも物色の矛先

3月23日の東京株式市場は反落。日経平均株価は、前日比47円00銭安の2万7419円61銭で取引を終えた。欧米の金融システム不安から米国株が下げたことを受けて、東京市場でも金融セクターを中心に売られた。他方、指数寄与度の高い半導体関連株が堅調に推移し、日経平均株価を下支えした。

こうしたなか、ゲーム関連株を見ると、ANYCOLOR<5032>が大幅続伸し、ストップ高まで買われた。3月15日に実施した業績予想の上方修正が引き続き評価されているほか、同業のカバーが3月27日に新規上場を控えており、VTuber業界への注目度がよりいっそう高まっている。

なお、カバーの業績予想で算出した公開価格ベースの株価収益率は31.3倍なのに対し、ANYCOLORは31.7倍。両社の成長力の高さや"控えめ"な公開価格を考慮すると、ANYCOLORの上値余地は残されているようにみえる。テクニカル的には7300円前後が目先の上値メドとして意識されるかもしれない。

また、カバーと所属VTuberが使用するゲームを供給することで合意した東京通信<7359>が引き続き買われたほか、3Dモデル「プレタコンポジッタ03 MaKuMa」を発売した壽屋<7809>も高い。サンリオ<8136>やまんだらけ<2652>も高く、インバウンド関連の一角として物色された側面もありそうだ。

このほか、メガチップス<6875>が大幅続伸。前日3月23日に発行済み株式数の6.3%に当たる120万株、30億円を上限とする自社株買いを発表したことが株価の刺激材料となったようだ。monoAI technology<5240>やシリコンスタジオ<3907>も堅調だった。

半面、高値を更新したHEROZ<4382>が利食い売りに押されて反落。バンク・オブ・イノベーション<4393>やGFA<8783>もさえない。アピリッツ<4174>やユークス<4334>、gumi<3903>など直近決算発表の銘柄の下げも目立った。

 

■ゲーム関連株一覧

 

株式会社壽屋(コトブキヤ)
https://company.kotobukiya.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社壽屋(コトブキヤ)
設立
1953年1月
代表者
代表取締役社長 清水 一行
決算期
6月
直近業績
売上高163億7900万円、営業利益16億5600万円、経常利益16億円、最終利益11億300万円(2024年6月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
7809
企業データを見る
株式会社東京通信グループ
https://tokyo-tsushin.com/

会社情報

会社名
株式会社東京通信グループ
設立
2015年5月
代表者
代表取締役社長CEO 古屋 佑樹
決算期
12月
直近業績
売上高62億1900万円、営業損益1億3300万円の赤字、経常利益3億5700万円、最終損益2億400万円の赤字(2023年12月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
7359
企業データを見る
ANYCOLOR株式会社
https://www.anycolor.co.jp/

会社情報

会社名
ANYCOLOR株式会社
設立
2017年5月
代表者
田角陸
決算期
4月
直近業績
売上高319億9500万円、営業利益123億6100万円、経常利益123億4100万円、最終利益87億2500万円(2024年4月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
5032
企業データを見る