モバイルファクトリー、プライム市場の上場維持基準への適合に向けた計画の22年12月末時点の進捗状況を発表

  • モバイルファクトリー<3912>は、3月24日、プライム市場の上場維持基準への適合に向けた計画の2022年12月末時点における進捗状況を発表した。

    12 月末時点におけるプライム市場の上場維持基準への適合状況は、流通株式時価総額については基準を充たしていない状況となっている。同社は、2025年12月末までに上場維持基準を充たすために、各種取り組みを進めていくとしている。

同社は、上場維持基準に適合するために流通株式時価総額の引き上げのための基本方針として、「中期経営計画(2021~2025)」を基にした業績拡大およびコーポレートガバナンスの充実に係る取り組みにより、持続的な成長と中長期的な企業価値向上による「時価総額」の向上を図ることを掲げている。位置情報連動型ゲームを中心とした既存事業の安定収益と、自社グループで発行予定の暗号資産であるQYSコインの経済圏構築と拡大をもとに、当初計画と同様に2025年12月期までに連結EBITDA30億円の達成を目指すとともに上場維持基準の充足を目指している。

中期経営計画の達成に向けた取り組みの進捗状況は以下のとおり。

①モバイルゲーム事業(位置情報連動型ゲーム)の進捗状況

2022年12月期においては、新型コロナウイルス感染症の状況の改善に伴い、他社IPとのコラボや地方自治体や鉄道事業者との地方創成施策の充実など様々な施策を実施した。

また「アワメモ!」では「おでかけポイント」のβテストを実施するなど新しいユーザー獲得に向けた取り組みを行った。その結果として、モバイルゲーム事業の売上高は前年比12.1%増となり、セグメント売上高の過去最高額を更新するなど計画を上回る進捗を見せた。

②ブロックチェーン事業の進捗状況

2022年12月期においては、QYSコイン経済圏の構築と拡大のため、売上が低迷していたNFT関連事業に対して選択と集中を実行し、同社が強みを持つ位置情報連動型ゲームの運営と、2024年上期のIEOに向けた準備および開発に注力する方針へと変更した。

なお、2021年にリリースした「ユニマ」については、国内NFT市場の発展が想定を下回っている状況などを踏まえ、2023年12月期以降においてゲーム特化型NFTマーケットとしてリニューアルの予定だ。また、NFTの生成・移転などの機能のSaaS提供を行っている「ユニキス ガレージ」については、「ユニマ」のリニューアルに伴いサービスの縮小を決定している。

その結果として、ブロックチェーン事業のセグメント損失は選択と集中により減少傾向となっている。なお、収益化については計画に対して遅れが見られているが、前述のQYSコイン経済圏の構築と拡大により、計画達成に向けて継続して取り組んでいく。

③コーポレートガバナンスの充実の進捗状況

2022年3月24日開催の第21期定時株主総会において、監査等委員会設置会社へ移行した。取締役の職務執行の監査等を担う監査等委員を取締役会の構成員とすることにより、取締役会の監督機能を一層強化することでコーポレートガバナンス体制の更なる充実を図るとともに、権限委任による意思決定と業務執行を迅速化し、持続的な企業価値の向上に取り組んでいる。

株式会社モバイルファクトリー
http://www.mobilefactory.jp/

会社情報

会社名
株式会社モバイルファクトリー
設立
2001年10月
代表者
代表取締役 宮嶌 裕二
決算期
12月
直近業績
売上高33億7000万円、営業利益9億4500万円、経常利益9億4000万円、最終利益ゼロ(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3912
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