カバー、1Q(4~6月)決算はホロライブTCGの売上寄与などで売上高50%増 研究開発費など先行投資負担をこなし各利益項目とも増益を確保

  • カバー<5253>は、8月12日、2026年3月期の第1四半期(4~6月)の決算(非連結)を発表、マーチャンダイジング分野で前期の第2四半期から売上計上が始まっている「hololive OFFICIAL CARD GAME」の売上が寄与し、前年同期比で大幅増収を達成した。

    一方、利益面については、表現技術・ソフトウェアなどの研究開発、物流改善、海外事業開発などに係る先行投資を行ったものの、各利益項目とも増益を確保した。

    売上高99億2900万円(前年同期比50.1%増)
    営業利益9億7200万円(同16.5%増)
    経常利益9億3200万円(同1.6%増)
    最終利益6億9300万円(同11.9%増)

    サービス分野別の業績は、以下のとおり。

    ①配信/コンテンツ分野 売上高21億7500万円(前年同期比6.9%増)
    複数のタレントで大型のミュージックビデオのリリースが続いたことがブランド認知の拡大に寄与した。さらに、新興タレントのコンテンツの人気の高まりや、海外タレントのコラボレーション配信企画の視聴者増加など、持続的な成長を見据えた取り組みがファン層拡大にも貢献した。

    ②ライブ/イベント分野 売上高4億3300万円(同24.0%増)
    季節性により大型ライブの開催が限定的だったものの、VTuberタレント「猫又おかゆ」の2ndライブコンサートが1stライブコンサートを大きく上回る集客を記録したほか、国内地方都市でのプロモーションイベントも、首都圏以外でのコミュニティ形成に寄与した。

    ③マーチャンダイジング分野 売上高58億3800万円(同99.2%増)
    北米関税などの影響によりEC売上に一時的な減速がみられたものの、昨年第2四半期から販売を開始している「hololive OFFICIAL CARD GAME」の需要が継続的に拡大していることや、大阪での公式店舗の開店などが事業拡大に寄与した。

    ④ライセンス/タイアップ分野 売上高11億8200万円(同7.4%増)
    グローバル展開のモバイルゲームタイトルや海外外食フランチャイズとのコラボレーションが海外認知拡大に貢献したほか、フィギュアのライセンス取引も引き続き好調に推移した。

  • ■通期業績予想は変更なし

  • 2026年3月期通期の業績予想は、従来予想から変更なく、以下のとおり。

    売上高525億円(前期比21.0%増)
    営業利益82億円(同2.5%増)
    経常利益82億円(同3.0%増)
    最終利益57億円(同2.5%増)

  • ※過去10四半期分の四半期業績推移のグラフを追加しました。