【ゲーム株概況(3/31)】IPOラッシュで新興・中小型に需給懸念 上値の重さ目立つ KADOKAWA反発、セガサミーとまんだらけが昨年来高値

年度末である3月31日の東京株式市場は反発。日経平均株価は、この日は、前日比で258円55銭高の2万8041円48銭で取引を終えた。金融不安の後退による米国株式市場の上昇や、為替の円安を受けて3週間ぶりの高値となるなど活況となった。
こうしたなか、ゲーム関連株を見ていくと、主力の東証プライム市場に比べると上値の重い銘柄が目立った。東証グロースを中心にIPOラッシュでもあり、個人投資家の資金を吸収した影響で新興市場や中小型株で受給悪化を懸念する見方が強いという。
KADOKAWA<9468>が反発。3月30日、EJアニメホテルと成田アニメデッキの運営から撤退し、減損損失32億円を計上すると発表した。ただ、これは23年3月期の業績予想に織り込んだとしており、悪材料視されなかった。逆に24年3月期は5億円の費用減少を見込むとしたことが好感されたようだ。
また、セガサミーホールディングス<6460>が昨年来高値を更新した。SMBC日興証券が3月30日付けで同社株のレーティング「2」の継続とし、目標株価2100円から2800円に引き上げたことが材料視されたもよう。
バンク・オブ・イノベーション(BOI)<4393>も反発。『メメントモリ』で新しい魔女「レア」を本日17:30より追加するとともにピックアップガチャを開催するとの予告を行っており、売上アップが期待されているようだ。
このほか、ドリコム<3793>も堅調。この日の午後、スマートフォン向け協力・対戦アクションゲーム『GGGGG』の正式サービスを開始した。市場では反応薄だが、NFTゲームの要素も入っており、今後の動きを見極めたいところだろうか。まんだらけ<2652>が昨年来高値を更新した。

会社情報
- 会社名
- 株式会社ドリコム
- 設立
- 2001年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 内藤 裕紀
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高126億5500万円、営業利益1億1200万円、経常利益5300万円、最終損益10億3500万円の赤字(2025年3月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3793
会社情報
- 会社名
- 株式会社バンク・オブ・イノベーション(BOI)
- 設立
- 2006年1月
- 代表者
- 代表取締役社長 樋口 智裕
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高123億6600万円、営業利益21億5400万円、経常利益21億8500万円、最終利益13億5100万円(2025年9月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 4393
会社情報
- 会社名
- 株式会社KADOKAWA
- 設立
- 1954年4月
- 代表者
- 代表執行役社長CEO 夏野 剛/代表執行役CHRO兼CLMO 山下 直久
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高2779億1500万円、営業利益166億5100万円、経常利益177億4200万円、最終利益73億9200万円(2025年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9468
会社情報
- 会社名
- 株式会社まんだらけ
- 設立
- 1987年2月
- 代表者
- 代表取締役会長 古川 益蔵/代表取締役社長 田中 幹教
- 決算期
- 9月
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 2652
会社情報
- 会社名
- セガサミーホールディングス株式会社
- 設立
- 2004年10月
- 代表者
- 代表取締役会長 里見 治/代表取締役社長 グループCEO 里見 治紀
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高4289億4800万円、営業利益481億2400万円、経常利益531億1400万円、最終利益450億5100万円(2025年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 6460