カヤック、ハイカジゲーム好調でApp LovinとAdMob売上が大幅増 バンナムスタジオなど受託売上も堅調 わずか3年で収益構造が一変

カヤック<3904>の2022年12月期における販売先上位でApp LovinとAdMob Google経由の売上が大きく伸びていることがわかった。App Lovin経由は、前の期比132.6%増の20億1800万円、AdMob Google経由が同63.4%増の9億3900万円だった。いずれもモバイルアプリの収益化プラットフォーム事業を展開している会社で、ハイパーカジュアルゲームに掲出する広告収益とみられる。

同社のハイパーカジュアルゲームの売上が大きく伸びており、2022年12月期の売上高は同66.6%増の57億0200万円だった(同社決算説明資料より計算した)。『Number Master』や『Draw Action Mannequin』、『Downhill』といった新作タイトルのダウンロード数が伸び、売上拡大につながったとのことだった。

 

また、バンダイナムコスタジオ経由の売上高は同7.1%減の10億3700万円だった。こちらについては、主に受託ゲーム開発の売上とみられる。アキバスタジオで展開している受託ゲーム開発については同10.2%減の15億6300万円だった。

なお、カヤックの販売先上位を見ると、20年12月期から現在の構成になったが、それ以前は、AppleとGoogle、ディー・エヌ・エー(DeNA)経由の売上が上位を占めていた。つまり、課金型のモバイルアプリからの収益が上位を占めていた訳だが、20年12月期以降、ハイパーカジュアルゲームと受託への注力によって収益の構成が大きく変わったことを示している。

 

株式会社カヤック
http://www.kayac.com/

会社情報

会社名
株式会社カヤック
設立
2005年1月
代表者
代表取締役CEO 柳澤 大輔/代表取締役CTO 貝畑 政徳/代表取締役CBO 久場 智喜
決算期
12月
直近業績
売上高174億6700万円、営業利益10億2100万円、経常利益10億3800万円、最終利益5億1100万円(2023年12月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3904
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