【レポート】8年間続いた『シャドウバース』のメインストーリーが5月をもって完結! 5月中旬更新予定のストーリー26章~(安楽忘失編/最終決戦編)のワンカットを先行公開!


Cygamesは、『Shadowverse(シャドウバース)』(以下、『シャドウバース』)において、新フォーマット&メインストーリー最新アップデート メディア先行プレイ会を開催した。本稿では、メインストーリー最新アップデートについての情報をお届けしていく。

現在、『シャドウバース』では、メインストーリー「粛清編-後編-」が進行中だ。326日に公開された「プロローグ/喜悦相反編(1章~9章)」を皮切りに、423日には「悲哀沈殿編/憤怒円環編(10章~25章)」が公開された。そして、5月中旬に公開を予定している「安楽忘失編/最終決戦編(26章~40章)」をもって8年間続いてきたストーリーは完結を迎える。なお、「粛清編-後編-」だけでテキスト量は20万字を越えており、30分アニメ1クール分ほどの大ボリュームが用意されているとのことだ。

しかし、『シャドウバース』と聞いて、まず始めにメインストーリーを想起する人は多くないかもしれない。『シャドウバース』といえば、やはり短時間でDTCGを遊べるのが最大の魅力であり、対戦を楽しんでいるユーザーが大半だろう。かくいう筆者も、リリース時こそチュートリアル気分でメインストーリーを進めていたものの、カードが揃う頃には対戦に夢中になってしまい、いつしかランクマッチばかりを回す日々になっていた。

だが、現在メインストーリーではこれまでに広げられた風呂敷が綺麗にたたまれていく、かなりアツいシーンが次々に展開されている。こんなに面白い物語を読まないのは勿体ない!その魅力を本稿にてお伝えしていく。



▲ストーリー内のバトルでは、構築済みのトライアルデッキを使用できるほか、そもそもバトルをスキップすることも可能。以前に比べて格段にストーリーを追いやすくなっているので、久々に『シャドウバース』をプレイするという方も安心。

■ストーリー「粛清編-後編-」プレイレビュー

さて、ここからは物語のおさらいをしていく。「粛清編-前編-」では《ネルヴァ》誕生の歴史が語られたが、「粛清編-後編-」は《ネルヴァ》の力によって復活を遂げた《ベルフォメット》、《メイシア》、《ネクサス》、《タケツミ》の4人が、これまでアリサたちが旅した世界に再度、侵攻を試みるというところから物語が始まる。


▲如何に一度は倒した相手といえども強敵に変わりはない。それぞれが降り立つ世界も前回とは異なっていることから、新たな因縁や展開が生まれている。

「喜悦相反編」の舞台は、水に満ちた国「イズニア」。《エレノア》、《ニコラ》、《セタス》らの面々が、ギルド争乱後の世界で協力しながら街の再興を続けている。



そこに現れたるは、《ネルヴァ》より『喜悦』の感情を宿された《ベルフォメット》。「イズニア」に住むとある人物とも知られざる因縁を持つ彼は、巧みに機械を操りながら、イズニアの街を蹂躙していく。そこに、《イザベル》や《ルナ》も救援に駆け付け、共に対処していくという物語が描かれた。



▲「喜悦相反編」の見所は、何と言っても《ニコラ》と《ベルフォメット》の戦いの行く末だろう。互いにどのような感情の変化があり、どのようにぶつかっていくのか、物語屈指の名シーンをぜひその目で確かめてほしい。

そして、ここからは今回のメディア先行プレイ会で体験できた「悲哀沈殿編/憤怒円環編(10章~25章)」のレポートをお届け。なお、こちらのシナリオに関しては既に423日より公開されているので、本稿で興味を持った方にはぜひプレイしていただきたい。

「悲哀沈殿編」の舞台は、暗黒の「ウェルサ」。過去、「レヴィール」の世界を救い、輪廻のないウェルサに戻ってきた《アルザード》、《セッカ》、《カゲロウ》、《ドラーク》の4人は、暗黒の王が不在となった平和なウェルサでの日々を過ごしていた。そこに、家に塞ぎ込んで街に出て来なくなる人が続出するという異変が発生。


▲《セッカ》たち4人は事態の解決に乗り出すが、次々に事件へと巻き込まれていく。

家から出てこなくなった人々は悲しみや絶望を抱えているようだ。そう、この世界に現れたのは《ネルヴァ》より『悲哀』の感情を宿された《メイシア》だった。


▲自らの非力を認め、正面からまともにぶつからない《メイシア》の戦い方は、物語を読んでいて非常にやきもきさせられる。

ここから、《アルザード》は《メイシア》に一矢報いるため一計を案じるのだが、二人の腹の内を読み合う高度な頭脳戦は最後までどちらに転ぶか分からない展開で必見!また、ウェルサにピンチが訪れた際には《アリサ》たち8人の中から誰がこの世界へ救援にくるかについてもぜひ自身の目で確かめてほしい 。



▲「悲哀沈殿編」の終盤には、《セタス》との再会も。彼との邂逅は《メイシア》に何をもたらすのだろうか。

この「悲哀沈殿編」は、かなり感動的なストーリーに仕上がっており、プレイ会当日は公共の場であったからこそ涙をグッと堪えたが、もし家でプレイしていたら間違いなく大泣きしながら読みふけっていたと言い切れる。これまで読んできた『シャドウバース』のメインストーリーの中でも屈指の仕上がりとなっていたので、ぜひオススメしたい。

次に、荒野が広がる「レヴィール」が舞台となる「憤怒円環編」には、《バニー》、《バロン》、《マイザー》、《セリーナ》らが登場。巨人(タイタン)の力を持つ《ナハト・ナハト》と《ヴィンセント》が、《ネルヴァ》より『憤怒』の感情を宿された《ネクサス》の作り出す安寧の中に取り込まれてしまったところから物語が始まる。




絶望の淵に取り残されたレヴィールの世界。《マイザー》と《セリーナ》は街の皆を守るため、住民の避難を手伝っていた。一方、《バニー》と《バロン》は情報を求めてレヴィール中を駆け回る。苦労の末、合流した4人は《ネクサス》を打倒するための作戦会議を始めるのだが……。ここからの展開については、ぜひ自身の目で確かめていただきたい。


▲さらに「憤怒円環編」では、《アイシィレンドリング》や《イルガンノ》の活躍も見られる。

さらに、今回は5月中旬に公開予定の「安楽忘失編/最終決戦編」から一部スクリーンショットを提供いただけたので、以下にて公開していく。


▲これまで登場した敵を考えると、「安楽忘失編」には恐らく《ネルヴァ》より『安楽』の感情を宿された《タケツミ》が登場するのだろう。舞台はまだ登場していない「ナテラ」が濃厚か。《タケツミ》がどのような謀略をもってナテラを侵略し、それに対して《ベイリオン》らナテラの住人と《テトラ》らアイアロンの住人が手を取り合い、どのように抗っていくのかが見ものである。


▲「最終決戦編」には、「粛清編-前編-」に登場した《エレナ》の姿も。長きに渡る《ネルヴァ》との戦いも遂に決着が付く!

■シナリオチームインタビュー

最後に、今回は特別に『シャドウバース』シナリオチームの面々にメールインタビューを実施させていただけたので、以下にてその内容をお伝えしていく。これまで、どのようにして『シャドウバース』のストーリーを作り上げてきたのか、今回、メインストーリーの節目となるストーリーをどのような想いを持って書き上げたのか、またユーザーにぜひ注目してほしいポイントなどを伺ってきた。



Q.8年間続いてきたストーリーに区切りがつくとのことで、どのような想いを持って制作に取り組まれたか教えてください。
A.ストーリーは『シャドウバース』の世界観を担保する要素になるので、ユーザーさんの期待を裏切らないように注意して執筆を行いました。

Q.
これまで、『シャドウバース』のシナリオはどのようにして作られてきたのでしょうか?
A.基本的には各世界にテーマがあり、それにそって物語が作られていくようなイメージです。

Q.『シャドウバース』のシナリオ制作において、大事にしていることを教えてください。
A.全体に共通する目標としましては、「見たことはあるが、食べたことはないもの」という標語があり、ユーザーが受け取りやすく、なおかつ深みのあるシナリオを目指しています。

Q.今回のシナリオに関して、特に注目してほしいポイントやこだわった点はどこになりますでしょうか?
A.これまでの世界に跨る物語が展開されるので、長く『シャドウバース』のストーリーを楽しんでくださったユーザーの方ほど楽しめるシナリオになっているかと思います。

Q.最後に、『シャドウバース』ファンの方々へのメッセージをお願いします。
A.いつも『シャドウバース』を遊んで頂きありがとうございます!完結を迎えるメインシナリオを、ぜひご覧になってください。


「粛清編-後編-」では、敵味方含め、今まで以上に各キャラクターの細かい背景描写が行われている。合わせて、明日(57日)まで開催されている「ヒーローズバトル」ではメインストーリーで活躍したキャラクターにスポットが当たっていることもあり、より彼らのことを知ることでゲームを楽しめることは間違いない。さらに、423日からは「ストーリーミッション」も開催されているので、これを機に8年続いた冒険の結末を一緒に見届けてみてはいかがだろうか。  


(取材・文 編集部:山岡広樹)


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