ブロッコリー、23年2月期決算は売上高7%減、営業益28%減に TCG「Z/X」好調もCDやゲームが前年に及ばず ハピネット傘下入りで上場廃止へ
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ブロッコリー<2706>は、4月14日、2023年2月期の連結決算を発表、TCG「Z/X(ゼクス)」が好調だったものの、前年同期のCD売上・ゲーム売上には及ばなかったことで減収減益となった。
売上高60億8300万円(前々期比7.3%減)
営業利益2億200万円(同28.7%減)
経常利益2億2700万円(同27.1%減)
最終利益9100万円(同45.5%減)「うたの☆プリンスさまっ♪」は、12月から東京タワーRED°TOKYO TOWERとのコラボ企画「謎解きイベント『Shining Detective Agency』」を開催。1月より「PRINCE CAT&うたの☆プリンスさまっ♪ Shining Live in OIOI」を渋谷・横浜・錦糸町をスタートにマルイ全国8店舗にて順次開催した。また、2月には翌月公演の3Dライブ「うたの☆プリンスさまっ♪ SHINING STAR STAGE」2ndライブのライブグッズ事前通販の出荷計上もした。これらの結果、関連グッズ売上高は前年並みに回復したが、売上総利益は原材料価格の高騰影響も受け、前年同期には及ばなかった。
関連ゲームアプリ『うたの☆プリンスさまっ♪ Shining Live』は、売上高・売上総利益は前年同期を下回る結果となった。関連CDは、12月に「Shining Live 5th Anniversary CD」4種を発売、2月にShining LiveドラマCD3「No More to Forgive」3種を発売、トータル11作品を発売したが、10周年の記念作品などを発売した昨年度の売上高・売上総利益には及ばなかった。
『ジャックジャンヌ』は、Nintendo Switch用ゲームソフト『ジャックジャンヌ』を発売した昨年度の売上高・売上総利益には及ばなかったが、7月よりHMV&BOOKS5店舗にて
「ジャックジャンヌ オンリーショップ in HMV ~玉阪の夏祭り~」、12月よりGALLERY X BY PARCOにて「ジャックジャンヌ Only Shop ~Holiday of Quartz」を開催。グッズ販売も好調な結果となった。また、2月には「ジャックジャンヌ ミニアルバム『shuffle』」を発売した。他社ライセンスグッズは、他社主催のライブイベントが順調に開催されていることや、同社ぬいぐるみシリーズ「ラビットコレクション 刀剣乱舞-ONLINE-」の第2弾発売などを行ったが、売上高・売上総利益ともに前年同期を下回る結果となった。
トレーディングカードゲーム「Z/X -Zillions of enemy X-(ゼクス ジリオンズ オブ エネミー エックス)」は、引き続き関連商品の通販強化を行い、売上高・売上総利益ともに前年同期を大幅に上回る結果となった。
昨年8月にリリースした新作トレーディングカードゲーム「Vividz(ビビッヅ)」については、引き続き新たなファンの獲得、売上向上に向けて制作・営業活動に注力している。
また、カードゲーム周辺サプライについては、上半期から原材料品薄により定番商品が生産計画を下回っていたが、材料調達も徐々に回復しており、売上高は前年同水準まで回復してきた。ただし、売上総利益は、原材料価格の高騰影響も受け、前年同期には及ばなかった。
■ハピネット傘下入りに伴う上場廃止で今期予想は非開示
2024年2月期通期の業績予想については、ハピネットによる公開買付けで完全子会社となり、株式が上場廃止となる予定であることから非開示としている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ブロッコリー
- 設立
- 1994年3月
- 代表者
- 代表取締役社長 鈴木 恵喜
- 決算期
- 2月
- 直近業績
- 売上高65億6300万円、営業利益2億8300万円、経常利益3億1200万円、最終利益1億6800万円(2022年2月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 2706