日本ファルコム、第2四半期(10~3月)決算は売上高23%増、営業益32%増に 「イース」「軌跡」シリーズの海外展開でライセンス部門が伸長
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日本ファルコム<3723>は、5月12日、2023年9月期の第2四半期累計(10~3月)の決算(非連結)を発表、北米・欧州・アジア地域における「イース」シリーズ、「軌跡」シリーズのダウンロード販売が堅調に推移したこともあり、売上高・利益ともに予想を上回っての着地となった。
売上高11億3800万円(前年同期比23.2%増)
営業利益7億300万円(同32.4%増)
経常利益6億8500万円(同23.1%増)
最終利益4億7500万円(同23.1%増)
・製品部門 売上高7900万円(前年同期比20.7%減)
日本ファルコム創立40周年記念タイトル『英雄伝説 黎(くろ)の軌跡』や『英雄伝説 黎の軌跡Ⅱ-CRIMSON SiN-(クリムゾン・シン)』をPS5/PS4向けに販売したほか、『英雄伝説 閃(せん)の軌跡』シリーズや『イースⅧ-Lacrimosa of DANA-(ラクリモサ・オブ・ダーナ)スーパープライス』『イースⅨ-Monstrum NOX-(モンストルム・ノクス)スーパープライス』などを販売した。
また、2022年12月には音楽アルバム「英雄伝説 黎の軌跡 SUPER ULTIMATE」を、2023年2月には「英雄伝説 黎の軌跡Ⅱ-CRIMSON SiN-オリジナルサウンドトラック上巻・下巻」を発売した。
なお、Nintendo Switch自社参入タイトル第二弾『イース・メモワール -フェルガナの誓い-』は2023年4月に発売し、第三弾『東亰ザナドゥeX+(エクスプラス) for Nintendo Switch』は2023年6月に発売する予定だ。
さらに「イース」シリーズ最新作となる『イースⅩ-NORDICS-(ノーディクス)』をPS5/PS4/Nintendo Switch向けに鋭意制作している。
・ライセンス部門 売上高10億5900万円(同28.6%増)
PS5/PS4向け『英雄伝説 黎の軌跡Ⅱ-CRIMSON SiN-』繁体字中国語版および韓国語版を2022年10月に、PS5向け『イースⅧ-Lacrimosa of DANA-』英仏語版を2022年11月に発売し、PS4/Nintendo Switch/PC/Steam向け『英雄伝説 碧(あお)の軌跡:改』英語版を2023年3月に発売した。また、Steam向け『英雄伝説 黎の軌跡Ⅱ-CRIMSON SiN-』繁体字中国語版および韓国語版を2023年1月に、『英雄伝説 黎の軌跡』日本語版を2023年3月に発売した。
スマートフォン用アプリ『イース6 Online~ナピシュテムの匣(はこ)~』やオンラインストーリーRPG『英雄伝説 暁の軌跡』、旧タイトルのPCゲーム英語版ダウンロード販売のほか、『イースⅧ-Lacrimosa of DANA-』『イースⅨ-Monstrum NOX-』『英雄伝説 閃の軌跡Ⅲ』『英雄伝説 閃の軌跡Ⅳ-THE END OF SAGA-』『東亰ザナドゥeX+』の英語版なども引き続き展開している。
2023年1月からTVアニメ「The Legend of Heroes 閃の軌跡 Northern War」の放映を行い、スマートフォン向け新作RPGの配信も決定し、『英雄伝説 ガガーブトリロジー』のスマートフォン向けRPGアプリの配信に関する契約を締結した。
そのほか、Nintendo Switch向け『イース・メモワール -フェルガナの誓い-』繁体字中国語版および韓国語版を2023年5月に、『東亰ザナドゥeX+ for Nintendo Switch』繁体字中国語版および韓国語版を2023年7月に、PS5向け『イースⅨ-Monstrum NOX-』英仏語版を2023年5月に発売する予定だ。
そして、PS4/Nintendo Switch/PC/Steam向けに『英雄伝説 創(はじまり)の軌跡』『那由多(なゆた)の軌跡』のそれぞれ英語版を展開する予定だ。
■通期見通しは変更なし
2023年9月期通期の業績予想については、従来予想を据え置いており、以下のとおり。
売上高25億5000万円(前期比0.6%増)
営業利益13億5000万円(同7.5%減)
経常利益13億5000万円(同14.1%減)
最終利益9億2000万円(同10.4%減)
会社情報
- 会社名
- 日本ファルコム株式会社
- 設立
- 1981年3月
- 代表者
- 代表取締役社長 近藤 季洋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高25億3300万円、営業利益14億6000万円、経常利益15億7300万円、最終利益10億2700万円(2022年9月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3723