KADOKAWA、23年3月期の映像セグメントの業績は売上高31%増の432億円、営業益62%増の21億円 今後は『【推しの子】』のように他社IPのアニメ化にも注力

KADOKAWA<9468>は、2023年3月期における映像セグメントの業績について、売上高が前の期比30.7%増の432億8900万円、営業利益が同61.8%増の21億6900万円と大幅増収増益だったと発表した。

新作アニメの本数増加に加えて、メディアミックス作品である『オーバーロードⅣ』や『陰の実力者になりたくて!』などの国内向け配信売上や海外向け売上が伸長した、としている。

とりわけ、アニメの国内・海外向けの権利許諾を中心に伸び、利益成長につながったという。

実写映像では、劇場新作『わたしの幸せな結婚』や制作受託の貢献により増収となったが、第2四半期に一部の作品において一過性の評価減が発生したが、評価減を除くと増益だという。

  

 

■2024年3月期も増益を計画

続く2024年3月期は、売上高が前期比0.2%増の434億円、営業利益が同24.5%増の27億円を計画している。

アニメの新作本数は微減を見込むもグローバルメディアミックス展開を強化することで増収を見込む。ただし、海外での積極的な販促を行うために減益となる見通し。利益面では、実写の回復を見込む。前期に計上した一時的な評価損が今期はなくなるためだ。

 

このほか、質疑応答で『【推しの子】』について質問を受けると、他社IPではあるものの、同社がライセンスを受けてアニメを製作していることを説明した。グループでアニメ製作機能を持っており、今後もそれを活用して他社原作であってもアニメ化を進めていきたい、としている。

 

 

(C)赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会

株式会社KADOKAWA
http://www.kadokawa.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社KADOKAWA
設立
1954年4月
代表者
代表執行役社長CEO 夏野 剛/代表執行役CHRO兼CLMO 山下 直久
決算期
3月
直近業績
売上高2581億900万円、営業利益184億5400万円、経常利益202億3600万円、最終利益113億8400万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9468
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