セガサミー「コンシューマ」、24年3月期は売上高9%増の2050億円、営業益10%増の360億円を計画 世界同時発売&マルチPFタイトル強化 モバイルはRovioと連携も

セガサミーホールディングス<6460>は、コンソールゲームやスマホゲーム、PCオンラインゲームなどを展開するコンシューマ事業の2024年3月期の業績について、売上高が前期比9.1%増の2050億円、営業利益が同9.7%増の360億円と引き続き増収増益を見込んでいる。前期は、売上高が前の期比18.7%増の1583億円、営業利益が同11.9%増の328億円だった。

 

 

コンソールゲームを中心とする「フルゲーム」の伸びを見込む。売上高も同47.6%増の1081億円を計画している。新作タイトルについては、グローバル同時発売とマルチプラットフォーム展開を強化し、該当タイトルを前期10本から12本に増やすとともに、販売本数を880万本から1200万本に増やす。

 

また、過去のヒット作品のリメイクやリマスター、モチーフ変更にも注力する。こちらも前期350万本を販売したが、今期は500万本に増やす計画。

 

前期において、『ソニックフロンティア』が世界同時発売とマルチプラットフォーム展開を強化し、320万本のセールスを達成したほか、『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』も同様に170万本を突破するなど大ヒットとなった。

 

今期は、『ソニックオリジンズ・プラス』や『世界樹の迷宮I・II・III HD REMASTER』を控えているほか、『龍が如く7外伝 名を消した男』『ENDLESS Dungeon』『サンバDEアミーゴ:パーティーセントラル』などを発売する予定だ。

 

とりわけ、「ソニック」は、2020年以降に映画2作品を公開し、いずれも興行収入が435億円、544億円と大ヒット。メディアミックスの強化でIPとしてのブランド価値を上げてきた。今期は『ソニックオリジンズ・プラス』は6月23日に発売する。

 

なお、セガとパラマウント・ピクチャーズとの取り組みとして、オリジナルTVシリーズや映画第3弾の開発も進めているそうだ。さらに、「ソニック」のように、グローバルで認知度の高いIPについては現代に沿った形でリバイバルしスケールアップを目指していく方針だ。

 

また、PCオンラインゲームやスマートフォンゲームなどの「F2P」については、同3.1%増の640億円となる見通し。『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』『ONE PIECE バウンティラッシュ』『PSO2 ニュージェネシス』が安定収益を稼ぐ。

 

セガのモバイルゲームは、日本に収益が偏重していることが課題とし、先に買収したRovioとの運営ノウハウの共有や世界的な人気IP「Angry Birds」の育成などを通じて、グローバル化も促進していく。IPのクロスメディア展開のノウハウ共有と連携も図るという。

 

株式会社セガ
https://www.sega.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社セガ
設立
1960年6月
代表者
代表取締役会長CEO 里見 治紀/代表取締役社長執行役員COO 内海 州史/代表取締役副社長執行役員Co-COO 杉野 行雄
決算期
3月
直近業績
売上高1916億7800万円、営業利益175億3900万円、経常利益171億9000万円、最終利益114億8800万円(2023年3月期)
企業データを見る
セガサミーホールディングス株式会社
http://www.segasammy.co.jp

会社情報

会社名
セガサミーホールディングス株式会社
設立
2004年10月
代表者
代表取締役会長 里見 治/代表取締役社長 グループCEO 里見 治紀
決算期
3月
直近業績
売上高3896億3500万円、営業利益467億8900万円、経常利益494億7300万円、最終利益459億3800万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
6460
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