【ゲーム株概況(6/6)】カバーが上場来高値更新、『Wizardry』BCゲーム新情報でドリコムも大幅高、サイバーステップ反発
6月6日の東京株式市場は4日続伸。日経平均株価は、前日比289円35銭高の3万2506円78銭でこの日の取引を終えた。朝方は利益確定の売りで安く始まったものの、売り一巡後に買いが入り始め引けにかけて一段高となった。海外投資家の物色しそうな主力株や指数寄与度の大きい銘柄を中心に活況だったが、市場の活況が波及する形で中小型株にも物色の矛先が向かった。
こうしたなか、ゲーム関連株を見ると、カバー<5253>が上場来高値を更新した。同社が初出展する「おもちゃショー」の開幕が間近に迫る中、ブランド認知度の向上やファン層の拡大など期待されている。Appleが新しいヘッドマウントディスプレイ「Apple Vision Pro」を発表したことで思惑も浮上している模様。ANYCOLOR<5032>も買われた。
ドリコム<3793>が大幅反発。同社が保有する「Wizardry(ウィザードリィ)」 IPを提供し、チューリンガムと共同で開発中のブロックチェーンゲームのタイトルが『Eternal Crypt -Wizardry BC-』に決定し、その公式サイトや公式SNSを公開したことが刺激材料となったようだ。ブロックチェーン競馬ゲーム『UNIVERSAL STALLION』に関連してコムシード<3739>も高い。
また、サイバーステップ<3810>が3日ぶりに反発。「トレバ」の中国市場への進出に向けた取り組みを材料に買われた後、利益確定の売り物に押されていたが、子会社ブルームズの米国ナスダック市場への上場に向けた動きや、そのブルームズとアニメ製作で実績のあるウルフズベインと3社でのアニメ製作プロジェクトの始動などが相次いで発表されたことが材料視された。
他方、前日ストップ高まで買われたアクセルマーク<3624>が大きく値を下げたほか、enish<3667>も利益確定の売りに押され、大幅安となった。ユークス<4334>もさえない。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ドリコム
- 設立
- 2001年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 内藤 裕紀
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高108億円、営業利益22億8100万円、経常利益21億9200万円、最終利益11億5900万円(2023年3月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3793
会社情報
- 会社名
- サイバーステップ株式会社
- 設立
- 2000年4月
- 代表者
- 代表取締役社長 佐藤 類
- 決算期
- 5月
- 直近業績
- 売上高74億1600万円、営業損益13億5300万円の赤字、経常損益14億8800万円の赤字、最終利益20億9700万円の赤字(2022年5月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3810