カプコン、2023年3月期の研究開発投資は377億円と過去最高…『モンハンライズ』や『バイオハザード』シリーズ、パチスロ遊技機にも

カプコン<9697>は、2023年3月期における研究開発投資として、377億1900万円を投じたことを明らかにした。前の期の実績(298億6200万円)に比べて26.3%増やした。過去最高額となったようだ。主に時代の変化や価値観の変化を先取りし、市場のニーズに合った新商品を開発することが同社の根幹事業であると認識し、研究開発に重点を置いているとのこと。新規性のあふれるゲーム開発には積極的な投資が欠かせない。

 

 

 

■デジタルコンテンツ事業の研究開発投資

主力のデジタルコンテンツ事業の研究開発投資は、同23.4%増の353億6900万円だった。

主力の『モンスターハンターライズ』の超大型有料拡張コンテンツ『モンスターハンターライズ:サンブレイク』を開発した。より軽快に進化したアクションや個性あふれるモンスターとフィールドの登場、無料タイトルアップデート等の継続した投入により安定した人気を集めた。また、『モンスターハンターライズ』はプレイステーション5、プレイステーション4、Xbox Series X|S、Xbox One用を追加開発した。

2021年に発売した『バイオハザード ヴィレッジ』は、追加シナリオや本編を三人称視点でプレイできる“サードパーソンモード"を加えた『バイオハザード ヴィレッジ ゴールドエディション』を開発した。加えて、ストーリーモード全編をプレイステーションVR2で楽しむDLC『バイオハザード ヴィレッジ VRモード』を開発した。

また、旧作『バイオハザード4』のリメイクタイトルである『バイオハザード RE:4』を開発した。原作ストーリーの再構成や操作体系の現代化に加え、自社開発エンジンRE ENGINEを活用した没入感の高いビジュアル表現により、高い評価や関心を集めた。

このほか、モバイルコンテンツでは、運営サービスを行っている『ロックマンX DiVE』、『スヌーピードロップス』といった既存タイトルに追加コンテンツを開発したとのこと。

 

■アミューズメント機器事業

アミューズメント機器事業では、同97.6%増の23億4900万円を投じた。新規システムへチャレンジしたオリジナルコンテンツ『月華 雅』、ユニバーサルエンターテインメントとの業務提携第三弾『新鬼武者2』、同じく第四弾『バイオハザードRE:2』、同社のヒットコンテンツである『モンスターハンターワールド:アイスボーン』の合計4機種のパチスロ遊技機の開発を行った。

株式会社カプコン
http://www.capcom.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社カプコン
設立
1983年6月
代表者
代表取締役会長 最高経営責任者(CEO) 辻本 憲三/代表取締役社長 最高執行責任者(COO) 辻本 春弘/代表取締役 副社長執行役員 兼 最高人事責任者(CHO) 宮崎 智史
決算期
3月
直近業績
売上高1259億3000万円、営業利益508億1200万円、経常利益513億6900万円、最終利益367億3700万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9697
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