GMOインターネット<9449>が2月8日に発表した2010年12月期の連結業績は、売上高444億8300万円(前期比16.5%増)、経常利益57億3800万円(同19.6%増)、当期純利益22億0900万円(同63.2%増)だった。配当予想も1株当たり4円から5円に引き上げた
主力のWEBインフラ・EC事業では、ドメイン登録・更新数が前年同期比45.9%増の132万円と大きく伸びたことに加え、「GMOアプリクラウド」や決済、電子証明書サービスなどが好調に推移した。同事業の売上高は、前期比10%増の203億7100万円、営業利益が同13.8%増の30億1400万円となり、増収増益のけん引役となった。
また、インターネットメディア事業では、JWordやSEOなどのSEMメディアを中心に引き続き堅調に推移した。ただ、ソーシャルアプリ事業の立ち上げ費用が発生したため、セグメントしては営業減益となった。売上高は前期比5.0%増の213億3500万円、営業利益が同8.0%減の19億円。
なお、クリック証券を連結子会社化したため、インターネット証券事業が新しく同社のセグメントに追加された。収益への寄与は第4四半期のみで、売上高29億1800万円、営業利益7億4000万円。のれんの残高は、20億8300万円で、5年間にわたって均等償却を行う。そのほか、割引クーポン共同購入サイト「くまぽん by GMO」も開始している。
■2011年12月期の見通し
2011年12月通期は、売上高570億円(前期比28.1%増)、経常利益68億円(同18.5%増)、当期純利益24億円(同8.6%増)を見込む。
引き続きWEBインフラ・EC事業、インターネットメディア事業、インターネット証券事業に経営資源を集中し、互いに相乗効果を発揮することにより、継続的な成長を実現していく、としている。