AIQVE ONE、ゲーム開発のQA工程をAIで自動化する次世代ゲームテスティングソリューション「Playable!」を提供開始

AIQVE ONE(アイキューブワン)は、本日(7月5日)、ゲーム開発のQA工程をAIで自動化する次世代ゲームテスティングソリューション「Playable!」の提供を開始したことを発表した。

「Playable!」を使用することで、多くのデバッグ工数を費やすコリジョンチェック、通しプレイなどの自動化を行い、ゲームQAにかかる費用や時間を大幅に削減することが可能となる。合理化・効率化を行い、軽減した費用や工数をゲーム開発に充当することで、QAエンジニアやクリエイターのゲーム開発における挑戦機会の増大に貢献する。

■「Playable!」とは

「Playable!」は、ゲームQAに掛かる多くの時間、判断をコンピュータ・AIに代替させることにより、より高度で創造的なQAに人的リソースを使うことで、ゲーム開発の多くの部分を占めるQAを高度化・効率化する。

これまで、多くの人員を要するゲーム、インタラクティブエンターテイメント分野への新たなQAのアプローチを模索していたが、昨今のAI/コンピューティング領域が拡大する中、ソフトウェア検証を提供するベリサーブおよびゲームAIに関する長年の実績を持つモリカトロンとの共同研究開発によって、これまで適用が難しかったゲーム分野へも、高度なQA/デバッグ技術の提供が可能となった。

■「Playable!」の特長

<複数のゲームテストタスクを完全自動化>
独自開発のゲームI/Oライブラリを組み込むことにより、ゲームからの最小限の情報の読み取りで、ゲームQAに不可欠な複数のテストの実行を完全自動化する。

<各種ゲームエンジンに対応>
ライブラリは、Unity,Unreal Engineなど各種ゲームエンジンに対応している。わずかな変更で開発中のゲームタイトルに活用できる。最小限のデータのやり取りのみでテストを実現しているため、独自のゲームエンジンにも対応が可能だ。

■「Playable!」の各ソリューション

<Collision Check(コリジョンチェック)>
ゲーム内に存在するPCの侵入不可地点(壁等)に対して、角度や移動方式によって侵入を許してしまう地点がないか、あるいは意図しない奈落落ちが発生しないかを総当たりで検出する。

ツールによってあらかじめマップを解析、および衝突試験を施行することで、コリジョン抜け、奈落落ちが懸念されるポイントを絞り込むことで、人手による任意の総当り試験に比べて劇的な効率化が期待できる。

<Playthrough(通しプレイ)>
ゲームをクリアするための最小限のイベントフラグを定義し、そのフラグを攻略するお手本を作成する。お手本ファイルを参考にAIがゲーム開始からエンディングまでプレイする。

<ItemCollector(アイテム回収)>
特定の領域内に配置されているアイテム全数をスキャンし、それぞれのアイテムがPCの移動/特殊移動によって本当に回収可能であるかを検証する。特定領域におけるアイテム配置の不具合検出、およびアイテム図鑑等収集要素の検証などに活用が可能だ。

<汎用エージェント>:開発中、年内提供予定
ユーザ(QAエンジニア)からの自然言語での指示をLLM(大規模言語モデル)により解釈し、ビヘイビアツリーの動的な生成を通じ、プレイヤーキャラクターを自動で操作し、さまざまなタスクを達成する。これによりQAエンジニア1名で100名のエージェントにさまざまなテストケースの実行を指示し、その結果を受け取るなど、応用・活用次第でゲームのQAエンジニアリングの幅を大きく広げる。

AIQVE ONE(アイキューブワン)

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