【ゲーム株概況(7/6)】すとぷり大量取得でUUUMが一時大幅高も値を消す 『アスタタ』や『ファンキル』BCゲーム期待でgumi堅調 決算発表控えたトーセ年初来高値
7月6日の東京株式市場は大幅続落。日経平均株価は、前日比565円68銭安の3万2773円02銭で取引を終えた。世界的な景気の先行き不透明感が出ていることに加え、米国の金融引き締めの長期化によるアジア株の下落の影響を受けた。また、上場投資信託(ETF)の分配金捻出のための売りへの警戒感も強かった。悪材料が重なり、今年3番目の下げ幅になったという。
こうしたなか、ゲーム関連株についてもほぼ全面安商状となるなか、gumi<3903>が3日続伸。2023年夏リリース予定のスマホゲーム『アスタータタリクス』の特番を昨日放送しており、リリースへの期待が高まったようだ。『ファントム オブ キル』のブロックチェーンゲームのWhitePaper公開も引き続き支援材料となったようだ。
トーセ<4728>は年初来高値を更新した。この日の引け後に第3四半期の決算を発表し、営業利益が69%増の4億4700万円と大幅な増益となった。同時に、2023年8月通期の業績予想を下方修正も行った。第3四半期になると、マーケットの関心は、次の期(2024年8月期)以降に移ることが多いものだが、ここまで買われていただけに明日以降の動きが注目される。
UUUM(ウーム)<3990>は往って来いとなり、小幅安で引けた。「すとぷり」の運営で知られるSTPRがUUUMの発行済株式の5.16%にあたる103万1000株を市場内で取得したことで思惑が浮上し一時大幅高となったものの、戻り待ちの売りに押された。STPRは取得目的について、「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」としている。
このほか、ANYCOLOR<5032>やカバー<5253>、HEROZ<4382>など直近の上昇で買われていた銘柄の下げがきつく、東京通信グループ<7359>やケイブ<3760>、IGポート<3791>、ドリコム<3793>なども売られた。
会社情報
- 会社名
- 株式会社gumi
- 設立
- 2007年6月
- 代表者
- 川本 寛之
- 決算期
- 4月
- 直近業績
- 売上高120億6600万、営業損益50億4000万円の赤字、経常損益45億1400万円の赤字、最終損益59億3400万円の赤字(2024年4月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3903
会社情報
- 会社名
- 株式会社トーセ
- 設立
- 1979年11月
- 代表者
- 代表取締役会長 齋藤 茂/代表取締役社長 渡辺 康人
- 決算期
- 8月
- 直近業績
- 売上高46億1500万円、営業損益5億2200万円の赤字、経常損益5億100万円の赤字、最終損益2億6000万円の赤字(2024年8月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 4728
会社情報
- 会社名
- UUUM(ウーム)株式会社
- 設立
- 2013年6月
- 代表者
- 代表取締役 社長執行役員 梅景 匡之
- 決算期
- 5月
- 直近業績
- 売上高235億8400万円、営業利益9億7100万円、経常利益10億200万円、最終利益4億4800万円(2022年5月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3990