グリー、2023年6月期の決算は売上高0.7％増、 営業益同8.7％増に　為替差益の減少で経常益は減益に　今期より事業セグメントを変更へ

グリー<3632>は、8月3日、2023年6月期の連結決算を発表、投資・インキュベーション事業の貢献もあって売上高と営業利益は増収増益となったものの、為替差益が前々期より大きく減少した影響もあり、経常利益は減益となった

なお、最終利益は特別損失として投資有価証券評価損6億3600万円を計上したことも影響している。

売上高754億4000万円（前々期比0.7％増）
営業利益124億9800万円（同8.7％増）
経常利益130億8600万円（同7.2％減）
最終利益92億7800万円（同8.3％減）

各セグメントごとの状況は以下のとおり。

①インターネット・エンタメ事業　売上高667億3700万円（前々期比7.2％減）、営業利益66億2200万円（同32.0％減）
既存スマートフォン向けアプリゲームの長期運営体制による収益安定化および海外展開による収益力向上に取り組むとともに、新規アプリゲームの開発を進めてきた。メタバース領域では、バーチャルライブ配信アプリ「REALITY」のコンテンツ拡充およびコミュニケーション機能拡充を進めるとともにグローバル展開を進めた。また、コマース・DX領域においては、メディア力強化とSaaS機能強化及び企業のDX支援を進めた。

②投資・インキュベーション事業　売上高87億200万円（同187.3％増）、営業利益58億7500万円（同233.1％増）
インターネット・IT領域を中心に投資するベンチャーキャピタルやスタートアップへの投資に取り組んだ。グループ出資ファンドが保有株式を売却したことにより、売上高・利益ともに大きく伸長した。
た。

■2024年6月通期の見通しは非開示

2024年6月期の連結業績予想は非開示としている。

なお、グループ事業に対する理解の促進などを目的として、今期より「インターネット・エンタメ事業」に含めていた4つの事業を独立した報告セグメントに変更する。また、「投資・インキュベーション事業」について、事業内容に鑑み、「投資事業」へ名称を変更する