CRI・ミドルウェア、第3四半期(10~6月)決算は売上高10%増、営業益3514%増に 「CRIWARE」などの国内ライセンス売上はで複数の一括ライセンス契約を受注
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CRI・ミドルウェア<3698>は、8月3日、2023年9月期の第3四半期累計(10~6月)の連結決算を発表、ゲーム会社の複数ラインへのミドルウェアの浸透が進み、⼀括ライセンスが増加し、売上を押し上げると同時に利益率が向上した。
売上高21億6100万円(前年同期比10.0%増)
営業利益2億5300万円(同3514.2%増)
経常利益2億8400万円(同667.5%増)
最終利益1億9500万円(前年同期1700万円の赤字)各セグメントごとの状況は以下のとおり。
①ゲーム事業 売上高15億1000万円(前年同期比1.0%減)、セグメント利益1億8200万円(同87.4%増)
ミドルウェア「CRIWARE(シーアールアイウェア)」などの国内ライセンス売上は、第3四半期において複数の一括ライセンス契約を受注したことにより、増加した。一方、海外向けは、中国において新型コロナウイルス感染症の影響で停滞していたライセンス売上が第3四半期より回復に転じたものの、これまでのマイナス分を補うまでには至らず、減少した。ツーファイブが行う音響制作は、音声収録業務が堅調に推移した。アールフォース・エンターテインメントが行うゲーム開発/運営の売上は、第2四半期で完了した開発案件に代わる大型の新規案件を獲得できず、減少した。②エンタープライズ事業 売上高6億5100万円(同47.8%増)、セグメント利益7000万円(前年同期9000万円の赤字)
組込み分野の売上は、カラオケ案件の受注が好調に推移し、増加した。また、モビリティについても、ADX-AT(サウンド開発ソリューション)の採用台数の増加に伴い、ライセンス収入が伸張したことにより、増加した。新規分野の売上は、CEDECなどのカンファレンスシステム開発案件を複数受注し、増加した。また、特定顧客からの公共系システム開発案件が堅調に推移したことに加え、第3四半期で新たに電子玩具向けシステム開発案件を受注したことにより、増加した。 -
■通期予想は5月発表の修正予想から変化なし
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2023年9月期通期の連結業績予想については、5月に発表した修正予想から変更なく、以下のとおり。
売上高27億8500万円(前期比2.0%減)
営業利益3億3000万円(同238.7%増)
経常利益3億3000万円(同138.3%増)
最終利益2億6800万円(前期3億3900万円の赤字)
会社情報
- 会社名
- 株式会社CRI・ミドルウェア
- 設立
- 2001年8月
- 代表者
- 代表取締役会長 鈴木 正彦/代表取締役社長 押見 正雄
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高28億4000万円、営業利益9700万円、経常利益1億3800万円、最終損益3億3900万円の赤字(2022年9月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3698